今朝は、雨です。

もどかしさを引きずったような降り方に、

庭先の花は雨に打たれ、うなだれたように傾いています。

 

 

どんなことでも同じですね。

 

 

 

 

欲しいときに手に入れたくなる。

そうでないときには、かえって疎ましくさえ思う。

 

感情を覆う表層のヴェールを少しめくると、そこには容赦なのない冷徹さを垣間見ることが出来る。

さらに、その下には肉食獣のような鋭い牙をひそかに隠し持っている。

 

自分を少しでも大きく見せようと背伸びをしていた頃、

身の丈を知り、自信を取り戻すためにもがいていた頃。

 

 

自己の欲求を満たすために、様々な角度に向かって次々に矢を放つ。

可能性を突き破り、少しずつ取り巻く世界を広げていく。

 

貪欲なまでの渇望が、前を向く推進力を飛躍的に創造する。

 

渇いた砂地に水を少しずつ滲みこませていくように、

その都度滋養を取り込み、ときにはそれらを放出し、また、新たな果実を獲得する。

 

そんなことの繰り返し。

 

 

 

 

秋の雨は、なんだか片思いの切なさを思わせます。

 

いろいろなことに片思いだったことに気づきます。

 

でも、かけがえのない瞬間の集積に、

素直に浸れるしあわせを感じる今日この頃です。

 

 

こんな素敵な日には、やっぱり佐野元春さんの『ON A SPECIAL DAY』。

粋な二人の物語です。

アルバム『NO DAMAGE』、シングル集です。