暑い日が続きます。

 

昨日、夕方、ちょっとバイクを触る。

聞こえてくるセミの鳴き声に辟易しながら、タオルで汗を拭く。

 

鰻が食べたくなりますね。

 

観光地ではなく、その地域に根差した鰻屋さん。

 

本当においしいです。

 

一年のうち最低でも、2回は食べに行きます。

 

打ち合わせか何か、理由をつけて出張を計画しなくては……。

 

ご存知の方も多いのかもしれませんが、三重県の津です。

 

岐阜県の関も穴場らしいです。そこは、まだ踏みもみず天橋立、ですが……。

 

仕事での取引先が三重県の津にあり、初めてお店に連れて行かれた時は、あまりのおいしさに感動しました。

外はカリカリ、中はふんわり。

 

シンプルに鰻の蒲焼とごはんが別々の容器に入れてあるのが好きです。

 

丼やお重だと、ご飯にまでたれがしみ込んでしまい、ちょっと濃い感じがして苦手です。

 

津の鰻の蒲焼のお店は、地域に根差していているだけに、

お代を支払う時に、本当にごちそうさまでした、っていう思いで、しあわせな気持ちが胸いっぱいに広がります。

 

それが、観光地では感じられない。

ほとんど反対の気分にさせるところが多いです。

 

妥協のない食材選びから手間を惜しまない調理方法、

私たちは、提供されたものをおいしく頂く。

 

お座敷小唄の一節、『妻という字に勝てやせぬ』のような……。

 

ある種の潔さを感じ、それが私の中では“粋”に変わります。

 

風になびく風鈴の音のように、

巧まれた飾り気ではなく、自然発生的に漂う魅力を備えた女性にすれ違うと、

思わずはっとして振り向いてしまいます。

 

いくつになっても男ですね。

 

スプリングスティーンの『愛しのシェリー』

カセットに録音して、車のカーステでガンガン聴いていました。

サイドシートのほうをちらちら見やりながら……。