物事の説明をするうえで、筋が通っていると納得してもらいやすいです。

 

中学生の頃、カバンをペタンコにして、横浜銀蠅のステッカーを

斜めにバシッと貼って、登校していました。

もちろん、私服は太いズボンで、

ハイネックのカットソーでした。

 

高校生になると、さすがに『これじゃ、ダメだな。かっこ悪すぎる』、

ということで、メンズクラブを買うようになって、それがきっかけでアイビーやトラッドに夢中になりました。

おりしも、ブラウン管からは、チャビー・チェッカーの『レッツ・ツイスト・アゲイン』がよく流れてきたのを覚えています。

あの頃は、CMでオールディーズが流行りましたね。

 

そして、上京して2年後、アパレルに入社、当時はバブル後期でした。

マハラジャを先頭にディスコが勢いを失いつつあり、逆にオールディーズのライブハウスがどんどん増えました。

 

その頃、メンクラやMrハイファッション、ポパイなんかでもこぞって、

こんな記事を掲載していたのを思い出します。

 

それは、『ニューヨーカーは、スーツにスニーカーを合わせている』

のような感じで、いくつかのスナップとともに派手に宣伝していたのを覚えています。

それに併せて、スーツに合わせるスニーカーをいろいろ紹介していました。

そのトップが、確かリーボックでした。

 

多くの百貨店のバイヤーなんかも、当時スーツに黒のリーボックを合わせていました。

 

でも、これって、おかしいでしょ?

 

通勤時はさすがにストレートチップやウィングチップなんかでは疲れるので、

せめてオフィスに着くまでのあいだは、スニーカーで、ってことだと思います。

女性も同じ。通勤時は、スニーカーで、会社に着くときちんとヒールに履き替える。

 

どんなことでも同じですが、ある1点だけを切り取ると、その前後左右の意味や背景を無視してしまうため、

正常な状況判断を阻害し、物事の本質を見失ってしまう。

 

そういうこと多いですよね。

 

どんなことでも基本を踏まえれば、おかしくはならない。

例えば、ラフルローレンのポロシャツに、ディオールのジャケットは似合わない。

共通しているのは、高価であること。でも、テイストがまったく違う。

 

情報が溢れ返っているなかで、きちんと取捨選択し、

自分に合ったものを適切に取り入れていきたいと思います。

 

そう思うと、まだ始める手前ではありますが、

社交ダンスでも不思議に思うのが、組み方の違いです。

 

ジルバは、目を合わせたりして楽しそうに踊るのに対して、

ブルースは、男性は直視、女性は顔を逸らしています。

 

どういう意味があるのか、先生に聞いてみようと思います。

 

私の中では、楽器と歌の両方のルーツといえば、やはりこの人ですね。

サッチモ。トランペットの音色には悦びが溢れ、声には人を包み込む温もりが満ちています。

『この素晴らしき世界』、大好きです。