見積をお送りし、連絡が入るはずだった。




二日たっても、一向に連絡が無い。




業を煮やして電話をかける。




ごめんなさい、お客様がクロスを替えてほしいというので、工務店に頼みました。




キャンセル。




めげない。




明るく明るく、再度訪問。




この前は、すみませんでした。




めげない。




で、攻める!




一度うちの仕事を、見ていただきたいので、こちらの事務所、掃除させてください。サービスで。




えっええー、悪いわよ。




攻める!




いやいや、どこか気になっているところありませんか?




悪いわよ。 じゃあ、看板が汚いから、いいかしら。えー、本当に、いいの?





おまかせください!








三日後に突然訪問。




今日、いいですか?




お店の看板と、ガラス、ミニキッチンをきれいにしました。


とても喜んでいただきました。


やっぱり、喜んでもらえることが、とてもうれしい。


これでお金がもらえれば、言うことなし!


ちょっとみてもらえます?




言っている意味がわからなかった。




上の階なんですけど、クロス張り替えることになれば、そのときはごめんなさい。




その不動産屋さんは3度目の訪問だった。


相手にされず、さらっと聞き流されることになれてしまった僕は、


それが、仕事の依頼の話だと言うことを理解するのに、時間がかかった。




マンションの1階に構える不動産屋さんは、居室部分も管理委託されているらしい。


エレベーターで7階に案内される。


建物自体は築30年ぐらいか。




この部屋です。




人当たりのよさそうな、女性の社長が部屋の扉を開けた。


全体的にはそれ程汚れていない。


ほんの少し、臭う。




タバコすっていたようです。




室内での喫煙がある場合、クロス(壁紙)交換は必至である。


退出後の営繕費用で、クロスを替えるかどうかで費用が大幅に増加する。


室内全体のクロスを洗浄するという選択肢もあるが、手間とコストを考えれば、クロス交換に軍配が上がる。




とりあえず、見積もりお願いします。




平米数を聞き、室内の様子をチェックして、そのマンションを後にした。



お、おお、おおおお。


ち、ちゅう、注文依頼かぁー。





感無量!


生きてて良かった。


営業活動で、初めての




お客様




なのだぁー。



事務所に戻り、見積書を作成し、不動産屋さんにファックスで送る。



ファックスを送信しました。



事務的なICの声に、僕は思わず、



ありがとう。



と言ってしまった。




カナリ怖そうに見えた社長が、堰を切ったように話し始めた。

あんたたち、プロなんだから金額は大体わかるだろ、

うち建てた工務店で30年前じゃ、きかないなー。

長いこと、掃除やってもらってんの。
息子が一流不動産屋にいたんだけど、
その息子とオヤジでやっててね。云々。

そして、

掃除かあ、
今、不動産関係の仕事は難しいんじゃない?

新規参入は何やっても大変だけどね。


あれほど、門前払いに近い態度を示していた人が、
心配までしてくれた。

これでいこう。

まず、話をしてくれなければ、
先に進めない。

通い積めたこと、
こっちが慣れてきたことも手伝ってか、

希望がわいてきたー。

既存の掃除屋に対する、不平不満を聞きたい。



何かご不満ありますか?




○○の一つ覚えである。




あ~、満足してるよ。


さ~、特にないねぇ。





そんな簡単に話してくれるわきゃ無い。


アンケートって言うと見え見え、




インタビューさせてください!





こっちのほうが聞こえはいいみたい。




で、質問を細分化した。




価格は誰が決めるんですか?


掃除屋には、物件のどんな情報を伝えますか?


住所、平米数、などなど。




そしたら、いろんなことを話してくれました。  しめしめ。

そろそろ、話すことがなくなる。


名刺も渡したし、


自己紹介もしたし、


お客様に、べらべら話してほしいんだけど、


どおする?




最高の営業はお客様の話を聞くことです。




天気の話?


最近どうですか?



ぜんぜん続かない・・・。



ネタだよ、ねた。




小さなのおみそで、考えた。



お客様の不満、問題に感じていることを聞きたい。



おおっ、





インタビューだっ。



インタビュー、してみました。

確かに、売る売るオーラじゃないから、


特に、女性は聞いてくれます。


でも、


ただひたすらにしゃべりまくるのはNG。




あ、その部分、


だとか、



あ、今の所、


という表情を、



見逃してはいけません!




ひとは、相手の話ばかり聞いていると、


必ず、耳のシャッターが降りてきます。



つまり、シャッターを上げる作業、


すなわち、



私もしゃべりたい!


俺だって、いいたいことがある!



重要なのは、結構こんなところだったりします。




手ぶらでお客様を訪問するのは、何かと気が引けます。

営業やマーケティングに関する本やホームページでかなり自信がつきました。


んで、なにを準備したかっちゅうと、


まずは自己紹介。


これは、以外に話しやすく聞いてもらえやすい。


自分の生い立ち、

職歴、

転職の理由、

現職に就いた動機、
現職で何をしたいか、

ネガティヴな内容でも、ネタになります。

ノートにヅラヅラ書き続けて、別に覚えなくてもOK!

2度目の訪問で、

少しお時間いただけますか?

と、セールスは忘れ、自分のことをしゃべりまくりました!

気に入った本があっても、最後まで読み終えることは少ない。



しかーし、


営業の、特にマーケティングに関する本は別だった。


とにかく、結果を出さねば。


新規お客様を獲得せねば。


いや、その前に、客様にちゃんと話をせねば。

 

んんー?


その前に、何すればいいんだっけ。




ネット上で、またまたヒントを発見!


http://www.impact-m.net/impact-free-3.pdf



お客様に会う前に考えることがはっきりとし、すごーく役に立ちました。



とにもかくにも営業初心者。


まるで乾いたスポンジのように、吸収しまくりです。





きっかけは、八神茂幸さんの公式ブログ。


お金が無かったので、八神さんのシークレットキューブは買わなかったけど、


ブログがとても役に立ちました。


そしてその中で見つけた、和佐大輔さんの名前。


検索し、彼のブログ、ホームページに夢中になりました。




和佐さんのプロフィールはブログにあります。


彼の情報商材はほとんど見ました。




情報ビジネスの構造、必要な考え方、具体的なスキル。



驚くべきことに、非常に価値ある内容が、無料で配布されているのです。



http://www.infohouse.jp/outo.php?aid=12041&vid=28



ネットビジネス大百科は購入し、一気に音声データを聞きました。





使える!





情報ビジネスについてのノウハウが、営業初心者の僕にとって、とても有効だったのです。


1億円を設ける方法


毎日何もしなくてもお金が入ってくる


不労所得のノウハウ・・・。




情報商材のほとんどは、購入しても現実的ではなかったり、


過去には可能だったとしても、現在は実現不可能なノウハウ、


返金制度がついていても、すべてノウハウ通りにやった証拠が無ければ応じない、




高まる気持ちを胸に商材を手にしたが、


結局無駄な出費だったと後悔してしまう場合が多い。


実際、僕もずいぶん高い授業料を支払った。




ところが、不道徳な現状に耐え切れず、


情報ビジネスを健全に捕らえ、まじめに取り組んでいる人がいたのだ。