ようこそ、集客の鬼カカトコリの「一天地六の法則」へ
◆ 期待する
人の本能的な欲求に承認されたいという捨てがたい欲求がある。
何かのテレビで言ってたと思うのだが、リストカットも承認されたい欲求の裏返しな
のだとか。
すっごく真面目で、良い子、良い子で育てられた子が、成長するにつれ周囲の理想と
現実のギャップに悩む。
特に両親の夫婦仲がドライだと夫婦の分身である自分の責任だと勘違いし、自分を傷
つけてしまうらしい。
もっとも、「子はかすがい」という言葉もあるように、自分に注目させることで夫婦
間の絆を強めようとする無意識の行動だという説もあるのだとか。
とかく、人は周りの人の期待、特に自分が大切だと思う人からの影響を知らず知らず
のうちの受けてしまう。
ならば、自分が大切だと思う人に期待してみるというのはどうなんだろう？
具体的に期待している内容と理由、目標などを伝えてみる。
期待は「あなたなら大丈夫」というメッセージでもあるので、承認しているというメ
ッセージが伝わらないだろうか？
たしか小学４年の時だと記憶している。
小学校から帰宅し、宿題を片づけるふりをしつつ勉強机に向かって漫画を読もうとし
ていた。
普段、めったなことでは子供部屋に入らない母親が入ってきて何気につぶやいた。
「あなたは特別だから」
今となっては、どういう意味でそのような発言をしたのかを知るすべはないが、妙に
嬉しかったことだけは記憶している。
俄然、やる気が出たものだ。
頑張ってほしい、もっとやれる。という見込みがある部下がいれば具体的な期待を伝
えてみよう。
注意点としては高すぎる理想だけではなく、目の前の課題、ちょっと頑張ればできそ
うな達成可能な目標を設定すること。
理想の状態に近づくためにどんな期待をしているのかを具体的に伝えてみよう。
さらに、言いっぱなしにするのではなく、時に触れ、折に触れ進捗状況を確認しよう。
「報、連、相」（ほうれんそう）をしないと部下をそしるよりもリーダーが近づく努
力を見せる。
言葉だけでなく、姿勢でも期待を伝えよう。
姿勢を見せることで、少々に失敗なら大丈夫、一緒に頑張ろうというメッセージも伝
わる。
アナタは、部下にどんな期待をしていますか？
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