むう。
そろそろなんかデータでも取れる環境になったかな？
で、
最近じゃ、めっきりVitamineCに注目が‼︎
詳しくは、前に出た、この論文、、、
Making sense of early high-dose intravenous vitamin C in ischemia/reperfusion injury
VitCの話。
最近じゃ、Sepsisに、大量VitCが効くって話があったものね。
+VitB1とか、+ステロイド、って言う報告もある。
で、
色々調査すると、VitCは、Sepsisだけじゃなく、虚血再還流障害にも有効な可能性が高いと思われるんだと。
reactive oxygen species (ROS)、による障害ってやつだね。
で、、、、
心停止後にVitC、、、、使ったらどうやね、って。
事実、VitCは、心停止後、しばらくすると半分になって、3日目には欠乏症となってるらしい。
更に、心停止後以外でも、重症病態では、よく起こってる出来事らしい。
VitCレベルと、Icu患者の死亡、カテコラミン必要量などが相関するデータもあるらしい。
測定にはお金がかかるんで、測定無しで投与だけする、って手を使う場合、経口投与で700mg/Dayを1週間、ってレジメでは、欠乏症を改善するには足りない、と言うことも知っておくべし。
で、
大量VitC投与、って言うオプションを考えた場合、静脈投与が必要になる。
経口(経管)投与では、最大でも3-4g/Day以上は吸収機能を上回ることとなり、血中濃度 > 250 μmol/l を達成することはできない。
心停止後を考えると、脳保護作用の可能性もあるらしい。。。脳脊髄液中のVitCが、酸素ストレスから守ってくれるんだってさ。
VitCは、
通常60 μmol/lで、
deficiency < 20 μmol/l,
severe deficiency < 11 μmol/l
とされている。
6–20 μmol/l程度の人を通常に戻すには、最低でも3g/Day以上(静脈投与)は必要となる。
臨床使用では、
火傷患者に、66 mg/kg/h で24時間投与、
Sepsis患者に、 200 mg/kg/day を4 days 投与、
で、1日目 600 μmol/l 、4日目 5,700 μmol/l と言う血中濃度を得られた報告がある。
基本、血中濃度より、
脊髄液では4倍、細胞内では最大80倍の濃度となってると。で、組織を守ってるんだって。
で、
基本、VitCハイドーズによる害はほぼほぼ無いらしい。
ラット心停止モデルでは、CPRの時期にかかわらず、50〜250mg／kg Doseで、改善を認めている。
で、
気になりますわな
心臓手術での応用。
Cardiac surgery with cardiopulmonary bypass、のコーナーでは、
不整脈中心に改善の可能性が書いてあります。
Efficacy and safety of vitamin C for atrial fibrillation after cardiac surgery: A meta-analysis with trial sequential analysis of randomized controlled trials
いつか見てみよう。
さてさて、、、
どんなことが研究されてるか、まず見てみよう‼︎
Impact of Vitamin C Supplementation on Post-Cardiac Surgery ICU and Hospital Length of Stay
心臓手術終了直後の患者に対する介入。
290名。
介入群では、2 gを静脈投与、その後、経口投与で、1g/Dayを4日。
で、
入院期間短縮
(10.17 ± 4.63 days vs. 12 ± 4.51 days P = 0.01),
更に、
人工呼吸期間、24時間ドレナージ量に差が出た、、、と。
死亡、合併症、AKIからなる複合Outcomeも改善、と。
ほお。
抗炎症作用の為だろう、と。。。
ふーん。。。
なるほど。
次。
Vitamin C for the Prevention of Postoperative Atrial Fibrillation after Cardiac Surgery: A Meta-Analysis
メタ解析があんの⁈
心臓手術後Afを予防できるか、って。
で、
9Study、1000名ちょいのデータ。
で、、、、
VitCは、Afを減らす‼︎
OR=0.478, 95% CI 0.340 – 0.673
むう。
使われた量をみようか。
1: 2g前日夜経口投与。その後5日1g
2: 上と同じ。
3: 2gを3時間前に静脈投与。で、1g5日。
4: 1に同じ。
5: 1g前日。その後5日1g。
6: 導入後2g、12時間で1g、3gを6日間。
7: 当日2g、その後5日1g
8: 7に同じ
9: 2日前から2g。オペ後4日2g。
でした。
平均すると、
当日2g。オペ後5日1g、が多いのね。
次。
Vitamin C for Vasoplegia After Cardiopulmonary Bypass: A Case Series.
3人、、、、ではあるが、Vaaoplegiaの状態に使って、全例で改善があった‼︎
マジか‼︎
とりあえず、オペ室に常備するかなぁ。
Sole and combined vitamin C supplementation can prevent postoperative atrial fibrillation after cardiac surgery: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.
む。似てるが2018になって数が増えてる。
13RCT、1956名。
術後Af減少 (RR 0.68, 95% CI 0.54 to 0.87, P = 0.002)
で、
vitamin C 単独 (RR 0.75, 95% CI 0.63 to 0.90, P = 0.002)
他の予防も併用 (RR 0.32, 95% CI 0.20 to 0.53, P < 0.001).
どちらでも有効だった。
更に、
Icu滞在減少 (WMD -0.24 days, 95% CI -0.45 to -0.03, P =0.023),
入院期間短縮 (WMD -0.95 days, 95% CI -1.64 to -0.26, P = 0.007),
合併症減少 (RR 0.45, 95% CI 0.21 to 0.96, P = 0.039).
を認めた。
むむ！
前より更に良くなってるわ。
で、結論が、
『 should be recommended for patients receiving cardiac surgery for prevention of POAF.』
Sholdという言葉を使うほど、、、推奨してます。
Effect of Ascorbic Acid on Postoperative Acute Kidney Injury in Coronary Artery Bypass Graft Patients: A Pilot Study.
AKIについても検討されてた。
OnーCABGで50名づつ。
で、残念だけど、差はなかったって。
ふうむ。。。
Vitamin C revisited.
心臓、、、ではないが。
酸化ストレス障害による、微小循環障害からくる臓器障害、と、虚血再還流、Sepsisとの関係。
『nicotinamide adenine dinucleotide phosphate-oxidase 』の活性阻害、『inducible nitric oxide synthase, 』阻害、
『 tetrahydrobiopterin』補充、
『oxidative phosphorylation』の解放阻害、
『superoxide 』形成減少、
『peroxynitrite』 形成阻害、
更に、
直接的にも、 superoxideを減少させる。
Vitamin C は、更に、
血管収縮剤に対する反応性を回復させる。
『 cyclic guanylate phosphatase 』を維持し、 『phosphorylation』を留め、 『 apoptosis. 』を防ぐ事により、血管内皮バリアを保持する。
更に、high-dose vitamin C は、
細菌感染に対する防衛を強化する。
これら、酸化ストレス( 虚血再還流、Sepsis、熱傷) に対する保護的作用は、
臓器障害のリスクを減少させる。
そして、心臓治療後、重症、患者の回復を促進する可能性を持つ。
ただ、いくつかの問題もある。
適切な量、
タイミング、
併用(他の抗酸化)治療、
などだ。
特に、併用は効果がありそうだ、と。
High-dose vitamin C,は、
安価で、広く期待できる抗酸化剤だ。
例えば、蘇生時に、、、など。
障害が起きたら可能な限り早く、若しくは、その前に、ってのが、最も効果がありそう。
Txaと一緒やね。
心臓手術だと、手術前(ん？後でも効くて報告もあったが、、、)、
臓器移植、大胸腹部手術、、、とかでも前ね。
『 resuscitation drug』、としての未来を期待、だって。
ふーん。
これで4年分の
VitamineC And Cardiac Surgery
で引いたPubmedを見たわけで、、、。
どうも、
VitamineCは、期待が結構ある。。。
安全、安価、、、
で、効果が期待できる、、、と。
効果、ってのは、多くは術後Af。
後は、合併症、AKIは微妙？、
血管系にも好影響あるかも、、、と。
ふむ。
Studyしがいがありそうな？