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筋弛緩患者をいかに扱うか、って。

Clinical Practice Guidelines for Sustained Neuromuscular Blockade in the Adult Critically Ill Patient


10個の弱い推奨。
1) P/F Ratio150以下のARDS早期に、持続静脈投与で、行う。
2) 喘息患者へのルーチンな筋弛緩薬は推奨しない。
3) しつこい低酸素、呼吸性アシドーシス、血行動態で、致死的な場合、
筋弛緩薬を使用するかどうかのTrialを行うことを推奨する。
4) 低体温療法時のシバリング予防に使用を推奨する。
5) TOFによる末梢神経モニターは、有用。
6) ただし、持続静脈投与されている場合、TOFのみによる末梢神経モニタは、推奨しない。
7) 持続筋弛緩中も、リハビリはプロトコル通り行う。
8) 筋弛緩薬投与中は、血糖値180以下の管理を推奨する。
9) 肥満患者には、実体重でなく、理想体重で投与。
10) 治療撤退、DNR時などには、中止する。

次の9項目は、推奨しない。
1) 頭蓋内圧増加時の使用が有効か、害かの判断。
2) 心停止後低体温療法時の、ルーチンな使用。(へー、ルーチンじゃないんだ)
3) 低体温療法時の末梢神経モニター。
4) 呼吸器管理中の、体液環境測定改善のための使用。
5) 持続投与中の、脳波測定による鎮静の評価。
6) 筋弛緩薬投与中の特別な栄養管理。
7)肥満患者への、特別な投与設定方法。
8) 妊娠患者への使用。
9) MG患者での指摘モニター部位。

EBMはないが、専門家の意見を6つ。
1) 低体温療法患者に、末梢神経モニター使用時、
他の所見(シバリング、呼吸努力など、も参考にする
2) 低体温療法に、筋弛緩薬プロトコルを入れるべき。
3) 十分な鎮痛、鎮静剤を、筋弛緩薬に先んじて使用する。
4) 筋弛緩薬投与中は、厳重に事故抜管を予防する。
5) MG患者では減少し、更にTOFで調整する。
6) 脳死判定の前に、中断する。


いじょう、、、
疲れる。。