3つまとめて。 | 犬好き麻酔科医ブログ

犬好き麻酔科医ブログ

海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

Circulationのめぼしい残り3つまとめて。


Long-Term Survival and Freedom From Reintervention After Off-Pump Coronary Artery Bypass Grafting

とある施設でのCABG患者
13 226 patients。
Off CABGが 5882
On CABGが 7344 。
で、6年ちょいFollow。
1,5,10年での生存に差はなし。
再試行にも、差はない。
ただ、
Offで、重症度が高い、グラフト数が少ない、などがあるが、、、
心筋酵素、入院期間とかは、Offのが良いんだって。
結局、差はない、大きな観点から見ると。
ただね、、、
なんども言うが、HDと、血管汚いのは、絶対Offが良いよ⁈


次、、、
Coronary Artery Bypass Graft Versus Percutaneous Coronary Intervention


973 CABG と 2255 PCIの比較。
両群とも、
抗血小板、脂質改善薬、β遮断、は、予後改善因子だった。
面白いことに、、、
適切な投薬を受ける事は、
HR 2.79と非常に高く予後改善に関与し、
PCIか、CABGか、の選択以上に、予後に関与する、
HR 1.68、だって。

キチンと投薬を続けられる人は、
CABG、PCIで、予後に差は出ず、
キチンと投薬を続けられない人では、
CABGのは、予後が良いんだって。

面白い切り口だよね?
CABGのが、PCIより、予後が良いよ、ってデータは多い。
けど、、、、
それは、患者因子ジャーい、
俺様のPCIのせいじゃないんじゃい〜、って言うね、
内科医の執念が見て取れますな。。。
ま、
一つの意見として。。。


最後、
Impact of Left Ventricular to Mitral Valve Ring Mismatch on Recurrent Ischemic Mitral Regurgitation After Ring Annuloplasty

虚血性MRについて。
嫌あああな、病態っス、ホント。
リング形成だと、再発多いといいますが、
LVサイズと、リングサイズの関係。
LV-MV リング ミスマッチは、
(LV end-diastolic dimension/ring size and LVESd/ring size)で測定。

リング形成1年後、、、
45 /214 patients (21%) が、moderate 以上のMR.だった。
単回帰解析では、
大きな LVESd (P=0.02)
大きな LVESd/ring size (P=0.007)
が、再発と関与。

多変量解析では、
LVESd/ring size のみが関与した。
OR per 0.5 increase, 2.20; 95% confidence interval, 1.05–4.62; P=0.038)

っつー、事で、
心臓は小さい方が、リングは大きい方が、再発は少ないと。
それか、根本的に、
リング形成のみじゃダメで、プラスの手技か、
置換手術の方が、長期に見れば良いのかもね⁈


以上、おしまーい。