これ、もう、常識よ? | 犬好き麻酔科医ブログ

犬好き麻酔科医ブログ

海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

いや〜、、、
中々楽させてくれませんなぁ。。。
気を確かに持って、、、頑張ろう。。


Impact of an Analgesia-Based Sedation Protocol on Mechanically Ventilated Patients in a Medical Intensive Care Unit


今時ねえ、がっつり鎮静かけて、人工呼吸してる人も、
あんまいないでしょうけどねえ?

BACKGROUND:
Icuでの鎮静は、色んな予後を悪化させることは、有名になってきた。
浅い鎮静、それこそが正義、ってな感じだ。

そんな中、 “analgosedation” protocols,という言葉が出来た。
痛みのケアが中心で、麻薬をIvする事を中心とし、
どーしてもな時に、鎮静剤を持続投与する、って方法。
意識でなく、痛みを取る、という意味で、
もう、だいぶ前から、推奨されてますよね??

METHODS:
レトロ。
通常管理と、鎮痛Firstの管理の比較。

RESULTS:
79名が、介入後、
65名が介入前。

介入後には、、、
人工呼吸期間が短縮した。
(−26.62 hours; 95% confidence interval, − 44.98 to −8.26, P = 0.005).

鎮痛Firstにより、鎮静レベルは浅くなった。
(median Richmond Agitation-Sedation Scale, −2.57 vs −1.25, P = 0.001)

鎮痛レベルは改善した。
(median Critical-Care Pain Observation Tool score, 2.0 vs 1.5, P = 0.03).

持続鎮静剤投与も、減少した。
(92.3% vs 38.0%, P < 0.001).

CONCLUSIONS:
鎮痛Firstは、基本的な管理法。
今日からでも変えて見ない?
人工呼吸中の患者には、まず、フェンタニルかモルヒネ。
持続、、、じゃないよ?単発でね。
ねえ?
変えていこうよ、、、、。