Nondepolarizing Neuromuscular Blocking Agents, Reversal, and Risk of Postoperative Pneumonia
Background:
筋弛緩薬の残存ほど、麻酔科医が気にするものは無かった。
術後の呼吸不全、肺炎、などにつながるからね。
で、
中間型筋弛緩薬の使用と、術後肺合併症の関連、
リバース(拮抗薬)を使用しないことと、術後肺合併症の関連。
Methods:
手術患者 (n = 13,100) 。
1455名の、中間型筋弛緩薬投与患者と、
1455名のマッチングした、投与されたない患者比較を。
1320名の筋弛緩薬と、リバースを投与された患者と、
マッチングされた1320名の、リバースなし患者を比較した。
Results:
筋弛緩薬投与患者は、
術後肺合併症が増えた。
9.00 vs. 5.22 per 10,000 person-days
肺炎頻度は上昇した。
(1.79; 95% CI, 1.08 to 3.07).
リバース投与無しだと、(ワゴスチグミン)、
肺炎は、2.26倍だった。
(IRR, 2.26; 95% bootstrapped CI, 1.65 to 3.03).
Conclusions:
中間型筋弛緩薬の使用と、、肺合併症には、関連がある。
この場合、リバース無しだと、肺合併症は、倍以上になる、と。
当たり前、、、？ですか？
実は、今まで、ワゴスチグミンによるリバースは、リバース無しと変わらん、
いや、むしろ悪いよ、って言う報告のが、多い位だった。
完全に拮抗されるってのも、厳しい基準 で言うと、、、
両者にさは無かった。
で、、、、
色々考慮すると、、、
最終的には、スガマデックスと、ロクロニウムの組み合わせが一番、、、になる。
僕は、同じ効果なら、安いくすりがいい、って言う原則通りにやってる。
が、、、
数百円のワゴスチグミンより、一万近くするスガマデックスを、
圧倒的に推奨する。
それくらい、、、、
筋弛緩薬の残存というのは、麻酔科医にとって、天敵だから。
筋弛緩薬使わんでオペ、、、、ってのがね、
できる手術なら、それが一番なのかもしれん。
でも、使った場合は、スガマデックス。
これ、一番安全ね。
こればっかは、値段じゃない。安全性に、確たる差があるわ。