とても反省しています。今日は朝から一気に7人が来店し、ちょっと忙しかったんです。疲れていたことも重なり自分に余裕がなかったとも言えます。と、言い訳はこのくらいにしておきますね。

 

私はとてもめんどくさいおっさんです。私のことをよく知る人たちは私を変わり者と認定してくれています(笑)本人もその自覚はあります。私はとてもめんどいおっさんです。

 

見知らぬ番号からスマホに電話が入りました。お客さんかと思って出てみるとセールスの電話。声のトーンから若い男性だと思いました。

 

「不動産に関するアンケートをお願いしています」

 

(ん?アンケート。なんかめんどくさくない?)

 

「ごめんなさい、今、仕事が忙しくて時間がありません」

 

忙しかったのは事実ですが別に答えてあげても良かったんです。なんかめんどいなって思ってしまって居留守的な返答をしてしまいました。ここで電話を切ってくれれば問題なかったんですけどね。次の一言から事件が起きました。

 

「それでは仕事が終わる時間は何時ごろでしょうか?」

 

(かちーん!)

 

なんでなんでしょうかね。疲れていたんでしょうね。自分に余裕がなかったんでしょうね。ここで私のスイッチが入ってしまいました。

 

「あのね、君。そのアンケートとやらに、どうして私が時間を作ってまで答えないといけないの?私にとって何かメリットあるの?」

 

「ただ、不動産に関するアンケートに答えていただきたくて…」

 

「であるならば、先にアンケートに答えてもらえるかどうかの確認を取るのが先でしょう?その上で話を進めていくのが筋じゃない?それに所要時間がどの位かかるのかもわからないアンケートにいきなり答えてくれって言われても、はいわかりましたとはならないでしょう」

 

もともと私は早口で喋ります。興奮するとさらにスピードがアップします。大声こそ出していませんが一気にまくし立てた感じで敵対モード満載でした。

 

「は、はい、わかりました。ありがとうございました」

 

慌てて電話を切った相手。

 

(このおっさんめんどくせ…)

 

そんな彼の心の声が聞こえてきました。と同時に、私の中で自己嫌悪。(やってしまった…)

 

「ごめんね、時間も興味もないんだ」

 

たったこれだけの言葉で良かったんです。早口で正論をまくし立てる必要はなかったんです。世間知らずの若者に話の進め方のダメ出しをする必要などなかったんです。むしろ話を長引かせてしまったのは私のせいだと言えるでしょう。

 

この話を海景先生に言いました。

 

「反省しているんだけどさ。やっぱ、これってめんどいおっさんだよね」

 

「はい、そうですね。めんどいおっさんです」

 

何を今さら当たり前のことを聞くんですか?そんな風な口調で海景先生は答えてくれました。私の身近にいる人間は私が変わり者だということを認定してくれています。どんなに変装してもカエルはカエル。どんなに取り繕ってもめんどいおっさんはめんどいおっさん。変わることはないってことでしょうね(笑)