みなさん、こんにちは。
アメーバ事業本部の中川(@neko_manma1)と申します。
ドラマチック弾丸アクションRPG「ウチの姫さまがいちばんカワイイ」
(以下、ウチ姫)にてUIの制作、キャラ/モンスターデザイン、モデリング/アニメーション、
背景ステージ制作等を担当しております。
ウチ姫は『Unity』というゲームエンジンを使って開発されました。
エンジニア向けのUnity記事はあちらこちらでよく目にするかと思いますので、
今回は非エンジニアの目線で「ここは押さえておきたいUnityの知識」を書かせて頂きます。
Unityはスマートフォンネイティブゲームのみならず、WindowsPCやwebブラウザ
向けのゲーム開発ができるゲームエンジンです。
(その他のゲームエンジンとして、cocos2d-xやunreal等が挙げられます)
Unityの良さを軽く3点取り上げます。
・1つのプログラムソースで複数プラットフォーム(iOS,Android,PC等)書き出しが可能
・3D表現に強く、3Dデザインリソースの扱いが容易に行える
・アセットストアの存在が超強力(開発効率を高める優秀なアセットが入手できる)
この他にも魅力的な機能が、ここには書き尽くせないくらいたくさんあります。
Unityはデザイナー(プランナーも)が習得するのが容易なゲームエンジンです。
エンジニア抜きでモック開発を進めていく事もできます。
ゲームの面白さをとことん突き詰めていき、まとまった時点でそこからエンジニアと
合流して本開発に移行する。
Unityなら、そんな夢のような事がとても簡単に行えるのです。
ウチ姫も、開発初期段階の頃は数えきれない程多くの試行錯誤がありました。
3Dゲームの基本
・FBX(3Dデータ)のInspector(プロパティ)設定を正しく理解しましょう
→ScaleFactorを使ってサイズ調整ができます
→Animationのloop/once設定でアニメーションの再生回数を制御できます
・3DCGツール
→ウチ姫では『Blender』を使って開発を行っています。オープンソースの
フリーソフトですがその機能は商用ソフトに全くもって引けを取りません。
→Unityでの3Dモデル制作は一般的にMayaが代表的です。MayaLTという廉価版の
ツールもありオススメ度はかなり高めです。
・最適化周り
→アニメーションクリップやモデルメッシュの共通化で容量節約。作業管理も容易に。
→SkinnedMeshRendererとSkinnedMeshRendererを使い分けてDynamicBatchingが
使えそうな所は積極的に使い、drawcall数を低く抑えるよう心掛けましょう。
(極端に言うとdrawcall数が少ないゲームはコマ落ちする事がなく快適に動きます)
2Dゲームの基本
ウチ姫内で2Dアニメーション系はノータッチなのですが、説明を入れておきます。
Unityの2D分野には『Uni2D』や『SmoothMoves』といった超優秀なアセット
ツールが存在します。
おすすめは『Uni2D』。多機能過ぎて鼻血が出てしまうくらいにすごいアセットです。
最近になって2Dゲームに特化した標準機能がUnityに組み込まれたので、それで
頑張って制作するのもアリです。
cocos2d-xによる2Dのネイティブゲーム開発が盛んになってきていますが、Unityでも
何ら問題なくサクサク2Dゲーム開発は可能なのです。
UIの基本
・NGUIの基本操作を覚えましょう
→UnityでのUI制作はアセットを使うのが一般的です。
昔はEzGUIというアセットが主流でしたが今ではNGUIというアセットが主流です。
iGUIやDF-GUIというモノも出てます。とりあえずNGUIでなんら問題ありません。
→UI素材のアトラス化は基本です。四隅の解像度は保持したままスプライトを引き延ばす
9sliceと呼ばれる手法を積極的に行いましょう。
→PSD2NGUIやFastGUIといったアセットがとても便利です。psdをそのままNGUIに
置き換えますので工数節約になります。(FastGUIは更新が去年8月から止まって
いるのでPSD2NGUIをおすすめします)
・iTween(HOTWeen)を扱えるようにして演出に凝りましょう
→iTween(HOTWeen)とは、動きをだんだんゆっくりにしたり早くしたり、揺らしたり
跳ねさせたりするアセットの事です。これらは動きの演出面で大いに役立ちます。
コード記述は1行程度のものが多いので非エンジニアでも簡単に書けます。
より楽しくより魅力的なゲームとなるよう改修/機能開発が急ピッチで進んでおります。
これからも『ウチの姫さまがいちばんカワイイ』を、どうぞよろしくお願いします!
→公式ページ
→App Store
アメーバ事業本部の中川(@neko_manma1)と申します。
ドラマチック弾丸アクションRPG「ウチの姫さまがいちばんカワイイ」
(以下、ウチ姫)にてUIの制作、キャラ/モンスターデザイン、モデリング/アニメーション、
背景ステージ制作等を担当しております。
ウチ姫は『Unity』というゲームエンジンを使って開発されました。
エンジニア向けのUnity記事はあちらこちらでよく目にするかと思いますので、
今回は非エンジニアの目線で「ここは押さえておきたいUnityの知識」を書かせて頂きます。
Unity開発の強み
Unityについて、まず簡単な説明をします。Unityはスマートフォンネイティブゲームのみならず、WindowsPCやwebブラウザ
向けのゲーム開発ができるゲームエンジンです。
(その他のゲームエンジンとして、cocos2d-xやunreal等が挙げられます)
Unityの良さを軽く3点取り上げます。
・1つのプログラムソースで複数プラットフォーム(iOS,Android,PC等)書き出しが可能
・3D表現に強く、3Dデザインリソースの扱いが容易に行える
・アセットストアの存在が超強力(開発効率を高める優秀なアセットが入手できる)
この他にも魅力的な機能が、ここには書き尽くせないくらいたくさんあります。
Unityはデザイナー(プランナーも)が習得するのが容易なゲームエンジンです。
エンジニア抜きでモック開発を進めていく事もできます。
ゲームの面白さをとことん突き詰めていき、まとまった時点でそこからエンジニアと
合流して本開発に移行する。
Unityなら、そんな夢のような事がとても簡単に行えるのです。
ウチ姫も、開発初期段階の頃は数えきれない程多くの試行錯誤がありました。
非エンジニアが知るべきUnityの知識
ウチ姫を開発していく上で感じた、非エンジニアが知ってると得するUnityの知識は以下の通りになります3Dゲームの基本
・FBX(3Dデータ)のInspector(プロパティ)設定を正しく理解しましょう
→ScaleFactorを使ってサイズ調整ができます
→Animationのloop/once設定でアニメーションの再生回数を制御できます
・3DCGツール
→ウチ姫では『Blender』を使って開発を行っています。オープンソースの
フリーソフトですがその機能は商用ソフトに全くもって引けを取りません。
→Unityでの3Dモデル制作は一般的にMayaが代表的です。MayaLTという廉価版の
ツールもありオススメ度はかなり高めです。
・最適化周り
→アニメーションクリップやモデルメッシュの共通化で容量節約。作業管理も容易に。
→SkinnedMeshRendererとSkinnedMeshRendererを使い分けてDynamicBatchingが
使えそうな所は積極的に使い、drawcall数を低く抑えるよう心掛けましょう。
(極端に言うとdrawcall数が少ないゲームはコマ落ちする事がなく快適に動きます)
2Dゲームの基本
ウチ姫内で2Dアニメーション系はノータッチなのですが、説明を入れておきます。
Unityの2D分野には『Uni2D』や『SmoothMoves』といった超優秀なアセット
ツールが存在します。
おすすめは『Uni2D』。多機能過ぎて鼻血が出てしまうくらいにすごいアセットです。
最近になって2Dゲームに特化した標準機能がUnityに組み込まれたので、それで
頑張って制作するのもアリです。
cocos2d-xによる2Dのネイティブゲーム開発が盛んになってきていますが、Unityでも
何ら問題なくサクサク2Dゲーム開発は可能なのです。
UIの基本
・NGUIの基本操作を覚えましょう
→UnityでのUI制作はアセットを使うのが一般的です。
昔はEzGUIというアセットが主流でしたが今ではNGUIというアセットが主流です。
iGUIやDF-GUIというモノも出てます。とりあえずNGUIでなんら問題ありません。
→UI素材のアトラス化は基本です。四隅の解像度は保持したままスプライトを引き延ばす
9sliceと呼ばれる手法を積極的に行いましょう。
→PSD2NGUIやFastGUIといったアセットがとても便利です。psdをそのままNGUIに
置き換えますので工数節約になります。(FastGUIは更新が去年8月から止まって
いるのでPSD2NGUIをおすすめします)
・iTween(HOTWeen)を扱えるようにして演出に凝りましょう
→iTween(HOTWeen)とは、動きをだんだんゆっくりにしたり早くしたり、揺らしたり
跳ねさせたりするアセットの事です。これらは動きの演出面で大いに役立ちます。
コード記述は1行程度のものが多いので非エンジニアでも簡単に書けます。
最後に
以上、最後に宣伝となりますが、『ウチの姫さまがいちばんカワイイ』はより楽しくより魅力的なゲームとなるよう改修/機能開発が急ピッチで進んでおります。
これからも『ウチの姫さまがいちばんカワイイ』を、どうぞよろしくお願いします!
→公式ページ
→App Store