大騒ぎすることなの? | 坂道ぶろぐ 2011

大騒ぎすることなの?

もう30年以上前になりますか、
いわゆる声優ブームで声優さんの対談や
インタビューが雑誌やフリーペーパーに
多数掲載されていた当時のお話です。
どなただったか覚えていないのですが、
人気漫画がアニメ化されることになり、
当該作品に声の出演をすることになった
人気声優さんがインタビューの中で、

原作(まんが)が大人気だということは
知っていますが、自分は敢えて読まない
ようにしています。役を演じるにあたり
役作りに影響する部分があるので。


そんな主旨のお話をされていたんです。
あぁ、そういうものなのか、と。
声優さんも原作を必ず読むとは限らず、
読む/読まないは人によって違う、
役作りやお芝居上の「スタンス」の問題
なのだろうと。
敢えて頭に情報を詰め込まず、収録当日
出来上がった映像を見ながら監督や他の
共演者と役を作っていくと。
それがその人の「仕事のやり方」だと。
個人的には当時そのインタビュー記事を
読んで、特に違和感はありませんでした。

「わたしは原作者の方に会いたくない派
なんですよ」
「わたしが対峙するのは原作であって、
原作者の方はあまり関係ないかな」


これだって、先の声優さんと同じだとは
言い切れませんけど、その脚本家さんの
仕事のやり方、スタンスの問題であって、
ネットでそんなに批判されて大炎上する
内容とまでは思えないのですが。
「自らすすんで原作者に会いたくない」
と、そう言ってるだけの話でしょ?
その人はそのやり方で仕事をやりたいと。
それで良い脚本を書けるなら問題無いし、
ダメな脚本ならば本人の仕事が減るだけ。

どういう人達が怒ってるのか知りません
けども、なぜそんなに怒れるのか(笑)
「原作者へのリスペクトに欠ける云々」
なんて話も、余計なお世話ですよ。
職場の後輩がそういう姿勢で臨んでたら
そりゃ助言くらいするにしても、
それは自分も、その仕事にある程度精通
していることが前提では?
ハヤブーは自分の仕事のやり方について
全然接点等の無い(知らない)人達から
アレこれ言われれば普通に嫌ですよ。
そりゃ中には金言もあるかもしれんけど、
こっちもプロなんだから。

漫画家さんが亡くなられたことや、
映像化する際の原作(者)の立場が弱い
ことに関しては、今後状況が改善される
と良いと思いますが、
脚本のお仕事に携わる方々が、個人的に
どのようなスタンスで臨んでいようが、
第三者には関係ないハズです。
まったくの別問題だということですね。


(画像は本文とは関係ありません)