膝痛を考える 第2回目 | セントラルたなか鍼灸院

セントラルたなか鍼灸院

セントラルたなか鍼灸院の日常と情報

第2回目は

「変形性膝関節」です。


変形性膝関節症とは?


男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。

主な症状は膝の痛みと水がたまることです。

初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。


原因は関節軟骨の老化によることが多く、肥満や素因(遺伝子)も関与しています。また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。

加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使い過ぎによりすり減り、関節が変形します。


問診や診察、時に触診で膝内側の圧痛の有無、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などの有無を調べ、X線(レントゲン)検査で診断します。必要によりMRI検査などをします。


(ここまでは日本整形外科学会のホームページから抜粋させていただきました。)


日々の臨床において確かに男女差は女性に多いですね。

女性は女性ホルモン(エストロゲン)の減少に伴い、骨の破壊と再生のバランスが崩れるようになってしまい骨が弱くなるためです。また女性ホルモンの原料となる脂肪が体内に蓄積し体重が増加する傾向にあり、膝への負担も大きくなってきます。さらに加齢とともに活動量も減少するために膝を支える筋力の低下が膝への負担を増大させ、長い期間を経て徐々に病態が形成されて自覚症状へと繋がって行くものと考えています。

その他、外傷の後遺症、仕事やスポーツなどで過度に負担をかけ続けてきたことで発症するケースなどもあります。また日常生活上、繰り返し使う膝なので、骨の代謝、脂肪の代謝の要因があまりなくても、人生のオーバーユース(使い過ぎ)として発症する変形性膝関節症も多々ありますね。


この変形性膝関節症はその予備群も含め、日々の臨床で多く診る症状の一つです。

早い方で40代でも現れ、その多くは60代以降の女性に集中している印象があります。


変形性膝関節症の鍼灸治療において、膝を支持する筋肉や靱帯の付着部周辺に自覚症状と一致する圧痛を認めるも、関節の可動に大きな制限を受けない段階(初期)なら十分に短期間で改善する傾向にあり期待がもてます。中期のような正座や階段昇降が困難になってくると、関節自体に負担がかかって、その圧痛も関節裂隙に集中してきます。治療にはそれなりの治療頻度と時間(期間)が必要になってきますが、日常生活上問題がない程度まで回復することが可能だと考えています。問題なのが末期状態の膝痛で、関節の変形が著しく進み、安静時の痛みも伴い、歩行困難で日常生活が著しく低下してしまった場合は、著効な効果を期待するのが難しいケースが多いですね。それでも1年、2年、3年と定期的に鍼灸治療を積み重ねて改善したケースは少なくありません。ただし関節の中のトラブル(例えば、軟骨の問題、滑膜の炎症など)が取り除かれないと改善が見込めない状態においては早い段階で整形外科的な処置を受けることをお勧めしています。いずれにしても、変形性膝関節症の治療に鍼灸治療が役立つであろうと自負しています。


次回は変形性膝関節症に対する実際の鍼灸治療についてお伝えします。



音譜膝の痛みでお悩みならセントラルたなか鍼灸院へご相談ください。

ホームページ:http://www.c-tanaka829.jp/