2ヶ月が過ぎて思うこと。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

介護施設によっては専門の認知症棟がある施設はまだまだ少ないです。
私の法人では認知症専門のフロアがあり、そこで毎日手厚い?介護を行なっています。
認知症棟といっても、重度のBPSDがある利用者がメイン。
軽度の認知症や、末期の認知症の利用者は一般棟に入所することがほとんどです。


私が管理する一般棟にも認知症の利用者は入所しているのですが、認知症棟ほど人員が充実しているわけでは無いので、認知症の利用者だけではなく、クリアな利用者とも関わりを持つことは非常に少ないです。
とにかく毎日3大介護(排泄 食事 入浴)を回すことで精一杯。

認知症棟に勤務している時も人員不足に悩まされましたが、一般棟はそれ以上に過酷な現状と感じました。


言い方悪いですが、放置されている利用者が多い………

一般棟の利用者は認知症の利用者を含め、ある程度自立した生活ができる利用者がほとんどです。

自分の好きな時間に昼寝ができたり、三度の食事も食べたくなかったら、1〜2食は食べなくても自由です。夜遅くまでテレビを観ている利用者もいます。
ある意味、我々が家で過ごすような生活パターンで自由に生活できている。
(本当に自由かと言えば疑問だが)

ですがそこに落とし穴がありました。


利用者と関わりが少ないので、利用者の身体的変化や、利用者が抱えている思いや悩みを見逃すことが多いのです。
実際私が一般棟に異動になって直ぐに、これによるトラブルもありました。

利用者と一番近い介護職員が利用者の身体的変化に気付いていなかったのです。


実際は重度の疾患がある利用者とは、関わりを持つことは多いです。
排泄介助があったり、食事介助をしたり、入浴では身体の状態を観察します。
でもある程度自分で何でもできてしまう利用者の状態を把握できているかと言えば疑問です。





これは自分が目指している介護じゃ無い。

ある程度自分で出来る利用者の不必要な介入はどうかと思いますが、それらの利用者の変化にも気づけないのは如何なものだろう………
それだけ利用者との関わりが少ないことを意味しているのか………
重度の利用者だけ慎重に観察すればいいのか………

最近はそんなことばかり自分の頭の中で渦巻いています。




自分が一般棟に配属になったのは、これらの問題点を改善することを期待されているのも重々承知ですが、改善するには、先ず職員たちの意識も改善しないとなりません。
また業務削減も………

でもその前に、自分が今の仕事が嫌になりそうで不安です。