悲しいというよりもホッとした | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

「正直、悲しいというよりもホッとしました。」


先日亡くなられた利用者の、ご家族が私に言った言葉。
10年以上在宅介護した後、最後の3ヶ月間は、私が従事している認知症棟に入所してきた利用者さんの話です。





親に恨みは無いけれど、凄く大変な生活でした。
通所サービスや家族の協力でここまで来れたけど、一言では説明できないくらいあった苦労…
最期は施設の皆さんに感謝するばかりです……………


そう話すご長男の苦労がこの言葉で伺えます。


施設に引き取りに来てくださったご家族はご長男だけ…

施設からお見送る時もご長男は親の顔を一目も見ずに、迎えに来た葬儀社と一緒に施設を後にしました。



特に非協力的なご家族ではありませんし、度々施設にも面会に来てくれていました。
いわゆる極普通のご家族です……………



私からしてみると、よく10年以上在宅介護をしていましたね〜。
徘徊や暴力もあったと聞きます。
時々徘徊で警察にも捜索願を出したこともあると言っていました。


肺炎で入院し、そのまま老健に入所してきた訳ですが、もし肺炎にならなければ、今も在宅で介護していたのでしょうかね…



すごいなぁ〜としか言いようがありません。





悲しいというよりもホッとした…

この言葉に込められたものは、凄く私の心に響いてます。