「文化的生活だなぁ」と上司に言われる。確かに、広く括っていけば文化的ってことで間違いはないのかもしれないけれど、いかんせん文化っていうのはそれほど簡単なものではなくて。




 いかに趣味で音楽や文学や美術をしていようとも、それを「文化」とするのは非常に難しい。あくまでそれは趣味であり、個人の趣向の塊りであるに過ぎないからだ。




 「文化」と呼ぶにはもう少し、客観的評価であったり、絶対的な評価がつかなければいけないように思う。つまり僕の生活はさしづめ、文化的生活ではなく文化風生活ってことになるのかもしれない。




 別に文化的生活を送りたいとは思っていないから、それはそれで良いんだけれど。なんにせよ、音楽や文学や美術をただ楽しめればそれで良いや。




**********




 IKEAがどれだけ台頭し、キッチン事情やカフェ事情が変わろうとも、今となってはなかなかココの牙城を崩すのは、一筋縄ではいかないのでしょう。




dura red


 DURALEX。ちょっとしたカフェのほとんどはデュラなんじゃないでしょうか……ってくらいに、当たり前のDURALEX。見た目の形のよさもさることながら、なんだかんだで強化ガラスの丈夫っぷりが良いんでしょう。ガッシガシ使ってもへこたれない。




 普通はクリアですけれど。時にこんなレッドは美しいんじゃないでしょう。パキッと強い赤。通常のデュラは家でわざわざ買う気は起きませんけれど、レッドとなると別腹。これはあまりにコストパフォーマンスが素晴らしい。こんな綺麗なのが数百円で買えてしまう現代、バンザイ。




 でも現代のデュラとは別のが、また傑作だったり。




dura vin


 ヴィンテージのDURALEX。クリアのボディに、グリーンの塗りでの仕上げ。遠目で横から見ると、一瞬「こんな形のファイヤーキングのジェードなんてあったかしら」とか思うけれど、近くで見ると当然全くの別物。塗りの雰囲気が全開。




 でもその雰囲気がすごく柔らかくて素敵。どことなくフランスだけでなく、ちょっとイギリスのポップさも感じられるのが不思議。随分前に買った、クリアのヴィンテージデュラとは、また楽しみが異なる。




 大き目のボウルのプレートもあって、イエローとオレンジもあったのですが、オレンジのボウルが丁度売り切れていて。んー、欲しかった。でもこのグリーンでも十分か。




 それにしても、デュラはヴィンテージでもある程度手ごろだから、良いよなぁ。




**********




 クウネルを読む。高橋みどりさんに高山なおみさんと、なんと強いコンビ。でも内容的には少し薄かったかなぁ。カレンダー付きなのは、地味に嬉しく。食う寝るってのは、生活の中心です。そこを楽しめたモン勝ち。     arlequin