Crazy Ken Band 『火星』が発売されました。
久しぶりのCKBネタになります。Crazy Ken Bandの24枚目のアルバム『火星』が発売されました。ほぼ1年ごとに新作がリリースされていて安定したクオリティを保っているのは驚きしかありません。
実を言えば、前々作『樹影』、前作『世界』は良い曲もあって、耳障りも良いのですが、そこまでリピートして聞くことがなくて、少し食傷ぎみなのかなとも感じていました。ということもあり、あまり期待せずに聞いたのですが、今回は思いのほかどの曲も自分にとってヒットしていて、特に最後の「黄昏急行」「霧子」「Sha Na Na Na Na」の流れがとてもハマりました。アルバムが全体に締まって、流れが良いとなると、また最初からという感じになりますね。
『火星』というタイトルは横浜にあった焼き肉屋のタイトルらしいですが、ジャケットがまるで昭和の特撮という感じで、おどろおどろしいです。アルバムも最初の「Overture」のイントロから「火星」、「2時22分」、ギターののっさんの「Trans Solar System Express」のようなスペーシーなイメージの曲も配置されています。
■TRACK LIST
01:Overture
02:火星
03:ハマのビート
04:Rainbow Drive
05:Percolation
06:eye catch * Late Summer Madness
07:頭に来ちゃうぜ
08:おお!マイガール
09:辻堂海岸
10:2時22分
11:eye catch * 嵐を呼ぶゲンタ!
12:Trans Solar System Express
13:黄昏急行
14:霧子
15:eye catch * Kiriko part 2
16:Sha na na na na
シングルとしてハマフェスに使用された「ハマのビート」、「Percolation」、「Rainbow Drive」が先行でリリースされていますが、個人的には後半の曲群の方が良い感じです。
10: 2時22分
実にCrazy Ken Bandらしい昭和歌謡のようなメロディのナンバーで、2時22分というタイトルも含めて最初の頃の『ショック療法』のあたりのイメージがします。
12: Trans Solar System Express
ビデオゲームのような効果音に、「Mr.Robot」のようなボコーダのアレンジ。懐かしさも感じさせられる、このアルバムにぴったりのインストゥルです。
13: 黄昏急行
日曜日の5時30分に「笑点」が始まるとなぜか悲しくなってしまう心境。「空っぽの街角」や「南国列車」「路面電車」いろんなこれまでの音楽のエッセンスがちりばめられ、最後に空港にたたずんでいる主人公の映像が頭によぎります。
14: 霧子
Jamiroquaiの「Space Cowboy」のメロディですが、中盤の変調するあたりもふくめて完璧な使い方です。恐らく「Space Cowboy」もKool & The Gangの「Summertime Madness」を使ったものだと思われますが、そのあたりも中盤の間奏で使っていて凄い。
16: Sha Na Na Na Na
このアルバムで一番気に入ったのはこの曲で、また新しいCrazy Ken Bandの名曲が出来ました。アンコールのラストにこの曲を観客とともに歌っている映像が思わず浮かびます。王道のメロディライン、泣きのメロディに今日も頑張っていこうと思う歌詞があって、さらに最後の盛り上がりが素晴らしいです。
Crazy Ken Band公式 Youtubeより『火星』