■ 2019年 My Best Album
1: IGOR / Tyler,The Creator
2: When We All Fall Asleep, Where Do We Go? / Billie Eilish
3: Kiwanuka / Michael Kiwanuka
4: Norman Fucking Rockwell / Lana Del Rey
5: Dogrel / Fontaines D.C.
6: When I Get Home / Solange
7: Hollywood's Bleeding / Post Malone
8: Thank U, Next / Ariana Grande
9: Pony / Rex Orange County
10: Dedicated / Carly Rae Jepsen
Lizzo、Taylor Swift、Summer Walker、Beck、Kaytranada、Weyes Bloodがリストから外れました。今年は良いアルバムが多くて悩みました。それでは惜しくも10枚に入れなかった11位から15位までをざっと紹介します。
15: Father Of The Bride / Vampire Weekend
- ファーザー・オブ・ザ・ブライド(特典なし)/ヴァンパイア・ウィークエンド
- ¥2,100
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爽やかなギターサウンドにアフロビート。1曲目から爽やかな音が洪水にように流れていく一方で歌詞は社会的で強烈な物ばかり。バックの音楽の広さも凄いが、まるでジャケットのように地球音楽が作られているのが素晴らしいです。実は直前まで迷っていた一枚でしたが音が繊細すぎて、パンチが無いのが個人的に15位になりました。
14: Indigo / Chris Brown
- Indigo/Chris Brown
- ¥1,764
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2枚組でありながら1枚1枚の完成度が高く、流れの良さ、構成の良さが光ります。豪華ゲストと共にここ最近のR&Bの流れをなぞったかのような内容は正直Chris Brownのアルバムでは『FAME』と双璧ではないかと思うほどに気に入っています。
13: Hypersonic Missiles / Sam Fender
- Hypersonic Missiles/Sam Fender
- ¥1,192
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今年出た新人とは思えないほど80年代のロックな音。アルバム全体でメロディセンスが素晴らしく歌詞は本当にロックしています。次の10年、アルバムを出すごとに注目を集めそうな一人です。
12: Legacy! Legacy! / Jamila Woods
- Legacy! Legacy!/Jamila Woods
- ¥1,200
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伝説の女性をタイトルにしたトータルアルバム。Jamila Woodsの声はソウルフルで素晴らしく、トラックもどの曲も外れなしに素晴らしい。ただ今回メディアのアルバム選で上位に入れるのが少なかったように、強烈なインパクトまでは無かったかな。
11: Fine Line / Harry Styles
- Fine Line -Digi-/Harry Styles
- ¥1,299
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One DirectionのメンバーHarry Stylesの2ndアルバムは挑戦的で、どの曲も完成度が高い良いアルバムでした。シングルとしてリリースされた3曲以外にも大曲「She」やバラード「Falling」、70年代ソウルな「Treat People With Kindness」など聴きどころも満載でした。
ということで10位から
10: Dedicated / Carly Rae Jepsen
- デディケイティッド/カーリー・レイ・ジェプセン
- ¥2,175
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カナダ出身の女性シンガーソングライターCarly Rae Jepsenの3枚目のアルバム。ダンスポップはなかなか評価されないことが多いですが、このアルバムについてはこんな切り口があるのかと驚くほど曲が新鮮で充実していました。このアルバムのために200曲を用意していると伝わるほどの力の入れ方。1曲目の「Julien」も素晴らしく、一気にシングルを挟んで最後まできかせます。
9: Pony / Rex Orange County
- Pony/Rex Orange County
- ¥1,123
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EnglandはHampshire出身のシンガーソングライターRex Orange Countyのメジャーデビューアルバムです。美しいメロディの曲もさることながらBeach Boysを彷彿とさせるコーラスが独特です。「10/10」も独特の味わいがありますが、「Face To Face」もコーラスの美しさが光るナンバーで、その優雅なメロディは幸せな気持ちになれます。
Face To Face / Rex Orange County
8: Thank U, Next / Ariana Grande
- Thank U, Next/Ariana Grande
- ¥858
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Ariana Grandeにとってキャリアのピークと思わせるアルバム。「Thank U,Next」「7 Rings」は全米1位を獲得し、1位から3位まで全米シングルを占めるという離れ業もやった。アルバム1曲目に「Imagine」で緩やかに始まって、最後にシングル3曲で締めるというのも良い感じです。
Break Up With Your Girlfriend, I'm Bored / Ariana Grande
7: Hollywood's Bleeding / Post Malone
- Hollywood’s Bleeding/Post Malone
- ¥1,185
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Post Maloneの3枚目のアルバムはTrapサウンドは控えめに、ポップでロックなアルバムとなりました。結構ロック少年だったと思わせるハードロックの御大Ozzy Osbourneを担ぎ出した「Take What You Want」は完全にロックだろというナンバー。最近ダンスばかりでという私と同じような80年代な人はこのアルバム絶対おすすめです。
Take What You Want / Post Malone f. Ozzy Osbourn
6: When I Get Home / Solange
- When I Get Home [Explicit]/Saint Records/Columbia
- ¥1,900
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Beyonceの妹Solangeの前作はメディアに絶賛される素晴らしいアルバムでしたが、今回はさらに超えてくるような名作でした。シングルというよりはアルバム全体で1曲という感じで起伏を交えながらどの曲もクオリティが高く、Stevie Wonderの全盛期に匹敵するソウルアルバムになっています。
5: Dogrel / Fontaines D.C.
- Dogrel/Fontaines D.C.
- ¥961
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アイルランドはダブリン出身のロックバンドFontaines D.Cのデビューアルバム。70年代後半のパンクロックをするのも驚きですが、曲はどの曲も完成度が高く、ブリットポップのようなメロディも持ち合わせています。Arctic Monkeysのデビューアルバムのようなインパクトのあるシングルが無かったのが残念ですが、間違いなく今年デビューしたバンドの中で上位に入るバンドです。
4: Norman Fucking Rockwell / Lana Del Rey
- Norman Fucking Rockwell!/Lana Del Rey
- ¥1,417
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孤高のニューヨーク出身のシンガーソングライターLana Del Reyの6枚目のアルバム。独特の世界観と映画のような音は毎年高い評価がありましたが、今回はアルバム全体で美しいメロディに彩られていて、2019年のメディア評価ではトップに挙げれられています。序盤の「Doin It」、後半の「The Greatest」でクライマックスを用意するなど完成度が高い作品です。
3: Kiwanuka / Michael Kiwanuka
- Kiwanuka/Michael Kiwanuka
- ¥1,497
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ロンドン出身のシンガーソングライターMichael Kiwanukaの3枚目のアルバムです。70年代ソウルでありながら前作ではプログレッシブソウルとも言えそうな大曲がありました。今回はさらにアルバム全体で1曲。オープニングのまるで映画でも始まるような「You're In The Problem」で始まると、前半の「Piano Joint」、後半には「Hero」でクライマックスを用意しています。ソウルでありながらギターの音は心地よく、プログレッシブソウルここにありというぐらいにMichael Kiwanukaの世界が完成されました。
2: When We All Fall Asleep, Where Do We Go? / Billie Eilish
- When We All Fall Asleep../Billie Eilish
- ¥1,269
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シングルのところでも書きましたが、今年はBillie Eilishの年でした。低音のビートに導かれてダークでオカルティックな世界のBillie Eilishは間違いなく今のロックだと思います。Liveでのティーンの教祖的な盛り上がりを見ていて、音楽は同世代のスターの登場が必要と感じました。今の売れたプロデューサーや作曲陣ではなく兄との共作というところもポイントが高いところです。
1: IGOR / Tyler,The Creator
- Igor/the Creator Tyler
- ¥1,185
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今年ハマったアルバムは文句なしにこのアルバムでした。失恋のショックをそのまま歌にぶつけたような悲しみのメロディはどれも美しく、そして心の傷を示すようなロウファイな音は独特でした。そしてアルバムの最初から最後まで感動的なほどメロディが良く、ラストの「Are We Still Friends」はPrinceの「Purple Rain」の終わりの高揚感を感じました。ジャケットから敬遠するのには惜しすぎる名盤です。
I Think / Tyler The Crator
Are We Still The Friends / Tyler The Crator
ということで2019年のMy Bestでした。
これで今年の更新はラストとなります。皆様2019年はありがとうございました。
良いお年を。