Watch The Pop Music Video - 70's Rock & Pops vol. 3 -
- Carole King
- Tapestry
最近の曲だけじゃなくて、昔の洋楽ヒットも聞いてみよう!というコーナーです。大体週1のペースで10曲程紹介していきます。なお、それぞれのビデオはYoutubeにリンクしています(別ウインドウで開きます)。ビデオが見られることを確認していますが、時と場合によっては見られない場合があります。
70年代のメロディアスなロックナンバーとポップス特集の3回目です。James BluntやJames Morrison、Daniel Powterと最近人気のアーチストを紹介するときに使われる言葉がSinger Song Writerという言葉ですが、これは70年代の初めCarole KingやJames Taylor、Carly Simonが登場したときに使われていた言葉でした。パーソナルな内容をアコースティックギターやピアノといった楽器で語るその姿は、70年代初めの”優しさ”の象徴でもありました。今回は70年代ポップスの最後として70年から72年までのポップスを紹介していきます。
これまでの70年代特集はこちらから(リンクが切れている場合があります)。
70年代Disco Sound 特集
70年代Soul Sound 特集
70年代 Pop Rock 特集 vol 1
70年代 Pop Rock 特集 vol 2
70年代初めのシンガーソングライターブームの火付け役となったのがCarole Kingでした。もともとは60年代に「Locomotion」や「Will You Love Me Tomorrow」などのヒット曲を書いていたソングライターでしたが、71年には表舞台に登場して、アルバム『Tapestry』を発表。美しいメロディラインと素朴な歌詞のこのアルバムはロングセラーとなり、現在でも売れ続けている名盤です。そこからカットされたこの曲は71年に全米シングルチャート1位を5週間記録しました。71年のGrammy Record Of The Yearがこの曲。ちなみに『Tapestry』はAlbum of The Yearでした。歌いやすい歌詞ということもあって私のカラオケの18番でもあります。
It's Too Late / Carole King
(71年全米1位)
同じく『Tapestry』に収録されていた曲ですが、当時親交の厚かったJames Taylorがカバーして71年全米チャート1位に1週間輝いています。「Fire And Rain」などで知られるシンガーソングライターのJames Taylorですが、その素朴な歌い方はオリジナル以上に曲の良さを伝えています。71年のGrammy Song Of The Yearにも輝いています。
You Got A Friend / James Taylor
(71年全米1位)
70年代に登場したソングライターでカナダが生んだNeil Youngを忘れることはできません。もともとはバッファロースプリングフィールドとして、その後はデビッドクロスビー、スティーブンスティルス、グラハムナッシュと組んでヒットを放っていきますが、72年には名盤『Harvest』を発表。そこからカットされたこの曲は72年に全米1位(1週)に輝きます。
Heart Of Gold / Neil Young
(72年全米1位)
70年代にヒットチャートをにぎわすElton Johnの初のヒットはシンガーソングライターブームの中から登場しました。「クロコダイルロック」からエンターティナー的になっていきますが、基本はピアノマンです。今でも長く愛されるピアノソングの名曲です。71年に全米チャートで8位に入りました。邦題は「僕の歌は君の歌」。
Your Song / Elton John
(71年全米8位)
同じくピアノソングの名曲を。日本で最も愛されているソングライターかもしれないアイルランド人のGilbert O' Sullivanのこの曲は72年に全米1位を6週間も記録しています。悲しい歌詞ですが、それをサラリと聞かせるのはこの歌の魔力というべきでしょうか。いつ聞いても心に響く曲です。
Alone Again / Gilbert O'Sullivan (72年全米1位)
美しいシンガーソングライターの名曲を続けたところで、ポップ系のロックを中に挟みます。
60年代後半から70年代の初めにかけてホーン系の楽器を入れたブラスロックが人気になります。代表的なのはBlood Sweat & TearsとかTower Of Powerでしたが、70年代に入ってからはポリティカルなメッセージを載せたブラスバンドChicagoが登場します。この曲は初期のChicagoの代表曲で、72年に全米チャート3位に入っています。
Saturday In The Park / Chicago
(72年全米3位)
シカゴ出身のブラスバンドIdes Of Marchの70年に全米チャート2位まで上がったナンバーです。当時はGrammy賞を獲ったBlood Sweat & Tearsがヒットしていてこのタイプの音が流行していました。
Vehicle / Ides Of March
(70年全米2位)
ブラスロックに続いてはアコースティックギターバンドを紹介します。まずはテキサス出身のポップデュオ Seals & Croftの72年に全米チャート6位に入ったナンバーです。夏は過ぎてしまいましたが、ジャスミンの香りが漂う夏を想い出しながら聞いてみてください。メロディが美しいナンバーです。
Summer Breeze / Seals & Croft
(72年全米6位)
アコースティックギターの名曲といえばAmericaのこの曲です。邦題が「名前の無い馬」というこの曲は72年に全米1位を3週間記録しています。これまたギターの優しいメロディが心に響きます。
A Horse With No Name / America
(72年全米1位)
70年代に野外フェスティバルであるウッドストックが話題になりますがそこでの演奏が話題を呼んだのがSantanaのギターでした。ラテンロックとして現在もなおその独特の音楽は親しまれています。71年に全米4位を記録したナンバーです。
Black Magic Woman / Santana (71年全米4位)
では戻って再びソロアーチストを紹介します。60年代から70年代を代表するボーカリストのTom Jonesの71年に全米2位に入ったナンバーです。その力強いボーカルは個人的に大好きで、全体から伝わってくるフェロモンも素晴らしいです。90年代には「恋はメキメキ」なんて曲をヒットさせて健在ぶりをアピールしていました。ちなみにこの曲は私のカラオケの18番だったりします。
She's A Lady / Tom Jones (71年全米2位)
70年代を代表するソングライターであり、ボーカリストでは現在も活躍中のRod Stewartを欠かせません。その渋いボーカルは唯一無二で、何度聞いても味があります。この曲はRod Stewartが71年に初の全米1位(5週)に輝いたナンバーで、性に目覚めた頃の少年の辛くも甘酸っぱい気持ちが歌われています。
Maggie May / Rod Stewart
(71年全米1位)
90年代にはMariah Careyによってカバーされてヒットしたので、そちらで知っている人が多いと思います。オリジナルは72年にNilssonが全米1位を4週間記録したヒットです。物悲しいメロディとサビの絶唱は時代を超えた名曲だと思います。
Without You / Nilsson
(72年全米1位)
この曲も80年代にはMaxi Priestによってカバーヒット(89年25位)して、90年代にはMr Bigによってカバーヒット(93年27位)しています。オリジナルは71年に全米11位に入るヒットでした。70年代を代表するソングライターCat Stevensの代表曲です。歌詞メロディともに時代を超えて歌い継がれるでしょう。
Wild World / Cat Stevens
(71年全米11位)
3回に渡って特集した70年代ポップ系ロック特集ですが、最後にはソフトロックの代表とされるBreadのこの名曲で閉めようと思います。Breadはロサンゼルス出身のDavid Gates(Goodbye Girl)を中心とする4人組バンドで、70年に「Make It With You」を全米1位に入れると12曲もの全米Top40ヒットを放ちました。その中でも特に名曲といわれているのがこの曲で、71年に全米4位に輝いています。
If / Bread
(71年全米4位)
ということで70年代のメロディアスなロックとポップスの特集3回目でした。