Watch The Pop Music Video | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

過去と現在の洋楽シーンをチャートデータをもとに紹介するページ(週一更新予定)

Watch The Pop Music Video - 番外編 2006年前半のベストトラック -


Corinne Bailey Rae
Corinne Bailey Rae

最近の曲だけじゃなくて昔の洋楽ヒットも聞いてみよう!というコーナーですが、番外編です。Classic Pop AlbumやこのコーナーでOldiesサイトと勘違いされているフシもありますから、最新曲もちゃんと聴いているよということで。まあぶっちゃけ最近のチャートに対するコメントが冷たいのは事実ですけど(汗)、それでもPop Listenerなりに2006年の前半にも良い曲がありました。チャートヒットということではないですが、最近の洋楽にガッカリされている方に少しでも今のポップな洋楽が伝わればと思います。なお、それぞれのビデオはYoutubeにリンクしています(別ウインドウで開きます)。ビデオが見られることを確認していますが、時と場合によっては見られない場合があります。


選曲は最初に言いますが偏っています。全米1位曲は外しましたので、2006年前半の全米1位曲を見たい方はこちら から。では最初の曲はこの曲からスタートしましょう。全米では渋いヒット(今回はチャート順位は省きます)でした。MatisyahuのKing Without A Crownです。アーチスト名は読みづらいですがマティスヤフです。ユダヤ教徒ということで長いヒゲが印象的ですが、曲はライトなラガマフィンラップで(レゲエのラップver)気持ちいいいです。歌詞はビデオからして教義っぽい。


King Without A Crown / Matisyahu


今年大ヒットしたアルバムJamie Foxxの『Unpredictable』からタイトルナンバーですが「Gold Digger」で付いていたRay Charlesの生き写しのイメージを完全に打ち破りました。Nellyのやっていたラップを歌ものにアレンジすればこんな感じかなという曲ですが、イントロから最後までスキの無い構成にやられた。


Unpredictable / Jamie Foxx f. Ludacris


「These Words」でデビューしたNatasha Bedingfieldは、Alanis MorissetteかPinkという雰囲気のこの曲で全英以上の成績を全米チャートに残しました。サビメロまでの下りが上手いという印象です。Nelly Furtadoじゃないですが、今後はプロデューサー次第で化けそうです。


Unwritten / Natasha Bedingfield


女性ロッカーでは、昨年UKで活躍したスコットランド出身のソングライターKT Tunstallが全米でブレイクしました。きっかけはAmerican IdolのTV番組ですが、まあ良いか(笑)。C&Wの雰囲気があるロッカーですが、曲は聞きやすいです。アルバムの中でこの曲は特に印象に残りました。全米でもカットされたら良い所まで行きそうです。


Suddenly I See / KT Tunstall


BBCが発表した今年ブレイクするアーチストで1位になっていたCorinne Bailey Raeはその通りにUKチャートで1位を獲り、現在は全米チャートに上陸中です。ナチュラルな歌声も素晴らしいですが、Carol Kingばりの美しい曲を全てCorinne自身が書いているのが素晴らしいです。アルバム『Corinne Bailey Rae』は今のところ今年のMy Best。そんなCorinne Bailey Raeのデビュー曲。


Like A Star / Corinne Bailey Rae


こういう曲がチャートヒットするあたりダウンロードの威力も悪くないなと思います。ピアノのメロディに導かれるメロディアスなロックナンバーです。毎年少なくとも1曲は出てほしいタイプの曲です。


Over My Head(Cable Car) / The Fray


もうすっかりお馴染みですが、今年後半全米のチャートを荒らしまわるこの曲です。Danger MouseとCee-Loによるユニット Gnarls Barkleyですが、一聴してオールディーズナンバーかと思うようなCee-Loのソウルフルな歌声が良い感じです。


Crazy / Gnarls Barkley


祝DJ Premier初チャートヒットということで、これからはプレミア時代ですよ。Gangstarr 時代やNasLimp Bizkit の時にプレミア最高!常々言ってましたが、それしか言いようがないって。Christina Aguileraもラテンからロック、そしてオールディーズとカメレオンのようにスタイルを変えていますが、風は常にアギレラの後に吹いてますから。来年の今ごろはオールディーズだらけだったりして。


Ain't No Other Man / Christina Aguilera


Dixie Chicksはこの曲なんかを聴くとロックですよね。素直な気持ちとしてこういう曲をPearl Jamには新譜でやってほしかったという感じですが。前作『Home」発売後のDixie Chicksに対する強烈なバッシングは海の向こうにいる自分としては到底理解不能でしたが、でも時代はきっと良くなると信じて。


Not Ready To Make Nice / Dixie Chicks


ラストはシングル曲ではないですが、今年を代表するというかここ数年を代表するロックの名曲です。ロックに対する溢れるばかりの愛情をロマンスという形で表現した究極のロックアンセムです。こういう曲があるから洋楽は止められませんな。最後の抑え切れない感情をギターソロでぶちまけるあたりマジで涙が出ますよ。今年デビューアルバムが記録的な売上を残したArctic Monkeysのアルバムラストナンバー。


A Certain Romance / Arctic Monkeys


ということで、2006年後半にも期待しましょう。では!