Watch The Pop Music Video | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

過去と現在の洋楽シーンをチャートデータをもとに紹介するページ(週一更新予定)

Watch The Pop Music Video - 84年の全米ヒット編 -


Cyndi Lauper
She's So Unusual

最近の曲だけじゃなくて、昔の洋楽ヒットも聞いてみよう!というコーナーです。大体週1のペースで10曲程紹介していきます。なお、それぞれのビデオはYoutubeにリンクしています(別ウインドウで開きます)。


ということで早速始めましょう。最初の回は1984年の洋楽ヒット編です。この頃に私は洋楽を聞き始めたのですけど、当時は普通に地上派で洋楽ビデオが流れてました。洋楽ビデオクリップを流す専門チャンネルのMTVが始まって、秀作ビデオが次々と作られた年でもありました。


最初に紹介するのはそんな秀作ビデオの一つです。1984年に2週間全米1位に輝きました。70年代にプログレッシブロックバンドとして有名なYesですが、トレバーホーン(Beckのプロデューサーとしても有名)を迎えて84年に出したこのシングルで大ヒットを飛ばしました。最近では日本の乾電池のCMでも使われているので耳にしている人も多いと思います。


YesのOwner Of A Lonely Hearts (84年全米1位)


次に紹介するビデオは私自身が洋楽にハマった原因のアーチスト、Culture Clubです。83年あたりから起きたブリティッシュインベイジョン(UKの音楽が世界を席巻した時期)の代表として大活躍を見せていました。日本でも人気があって、日本語で歌う「危ないストリート」なんてシングルも発売されてました。私の記憶ではNHKの7時のニュースにも登場していたようにも思います。この「Karma Chameleon」はCulture Clubの代表曲で、見事全米で1位に輝きました。「カーマ~カーマ」なんて歌詞で、Boy Georgeがオカマ風(実はゲイ)だったこともあって「オカーマは気まぐれ」なんて言われたこともありました。84年に3週間全米1位に輝いています。


Culture Club のKarma Chameleon (84年全米1位)


管理人の個人的な趣味でCulture Clubをもう一曲いきます。上で紹介した曲は『Colure By Numbers』からのカットですが、84年には次のアルバム『House On Fire』も出しています。このアルバムは一転して酷評されてしまいますが、そのアルバムからの先行シングルがこの曲です。「War War Is Stupid , And People Is Stupid」という歌詞は当時としては刺激的で、あまりいい反応ではありませんでした。ビデオでは”核戦争”を扱っていて、見せ方が上手いなあと子供心に思ってました。最後の「センソーハンターイ」という歌詞は聞き逃さないで下さいね。84年末に全米で最高17位を記録しています。


Culture Club のWar Song (84年全米17位)


次に紹介するのはこの年を代表する女性ボーカリストです。現在RihannaちゃんやMariah CareyやJennifer Lopez、Britney Spearsと女性ポップボーカルのヒットは多いですが、この84年以前では、そういったアーチストはあまりいなかったのです。84年に登場したCyndie LauperとMadonnaはそんな女性が男性を圧倒する時代を作ったさきがけのようなものでした。Cyndie Lauperのこの曲の中に登場する歌詞「Oh daddy dear you know you're still number one」が象徴的でした。当時はCyndie派とMadonna派に分かれるほど人気、実力共に伯仲していましたが、84年に限ってはCyndieの方が勢いがありました。84年に全米で最高2位を記録しています。


Cyndie Laup erのGirls Just Wanna Have Fun (84年全米2位)


Cyndie Lauperのデビューアルバムからは4曲が全米のトップ5入りを果たして当時は話題になりました。そんなCyndie Lauperを代表する曲と言えばこの曲です。Inojによってカバーもされてますので、ひょっとして知っている人も多いかもしれません。84年を代表する名曲で、ビデオも熱演が光っていました。84年に全米1位に輝いています。


Cyndie LauperのTime After Time (84年全米1位)


と、くればライバルのMadonnaを取り上げないわけにはいきません。当時は今のようなカリスマという感じではなかったMadonnaですが、この曲のヒットから一気にポップスターとしての人気を確立します。ビデオクリップのダンスなんかはアル・ヤンコビックもパロディにするほど話題になりました。84年に最高4位まで上昇しました。


MadonnaのLucky Star (84年全米4位)


ロックといえば、MTVで人気があったのがBilly Idolです。Billy Idolがよくする口の端が歪んでいたりするウィップリースマイルなんて言葉がありました。ヘビなんかを首に巻いたりしてちょっとワルっぽいイメージがあったBilly Idolですが、この曲ではバラードに挑戦して、これが全米で4位に入る大ヒットを記録しました。


Billy IdolのEyes Without A Face (84年全米4位)


現在ではロックの大御所U2ですが、この当時はアイルランド出身のパンクバンドとして、若々しいというか危険な雰囲気がありました。そんなU2がメジャーバンドとなる第一歩となったのがこの曲です。エッジのシャカシャカとしたギターは今もなお変わらないU2の魅力です。84年に初のトップ40ヒットとなる33位を記録しています。


U2のPride(In The Name Of Love) (84年全米33位)


当時はまだハードロックはそれほど人気がなく、Bon JoviやGuns N Rosesの登場を待たなくてはならないのですが、84年のハードロックで人気があったのがQuiet Riotです。元々はSladeの73年の大ヒット曲のカバーですが、こちらの方が有名かもしれません。全米で最高5位を記録したQuiet Riotの代表曲です。


Quiet Riot のCum On Feel The Noize (84年全米5位)


最後に紹介するのは84年のシーンの中心だったあの人です。Princeは今年アルバムが1位に輝いていますが、世界的にブレイクするきっかけがこの曲の大ヒットでした。当時ラジオで聞いた時に、「なんでこんな曲がヒットするの?」と思ってましたが、DJの方が「念仏みたいな曲で、妙に癖になる」という風に話していて納得しました。84年に5週間1位に輝き、年間1位にも輝いています。


PrinceのWhen Doves Cry (84年全米1位)



次回更新では83年以前の曲取り上げる予定です。では~