フラジャイル | がんナースのおし(も)ごと

がんナースのおし(も)ごと

検診では見つからなかった進行浸潤がん(子宮腺扁平上皮がん)と、検診で見つかった早期大腸がん。そんな2つのがん経験者ナースの、日常や生き方を綴っています。

最近の私のヒットPC

フラジャイル
長瀬智也さんが敏腕の病理医としての主演のドラマ

いつも
あるある~~!!
と言いながら観ています。

そう。 
私たち、ガン患者にとっての最も重大な役割の医師は

病理医

‥だと、私は思ってる。
(もちろん臨床医(主治医)に異常をみつけてもらい、ガンと疑い、検査をしてもらわなければ、身も蓋もないことではあるが。)

ただ、その上で
細胞診・組織診‥
どちらをとっても、どれだけ臨床医が

これは悪性だ!
これは良性だ!

とにらんだところで、それは
‥だと思う。
‥の可能性が高い。
とでしかなく、

白か黒を決定するのは、そう!!
この病理医である。

この病理医の診断で、

ガンなのかガンでないのか。
リンパや血管に浸潤はあるのか。
この細胞は、転移したものなのか。
新しいガン細胞なのか。
この遺伝子はこの抗がん剤が効くのか。

全て決まる。

私は診てくれる臨床医より、
病理医大丈夫?
と、よく思うことがあった。
何度も言いますがもちろん、ずーっと付き合っていかなきゃならん臨床医はとっても大切な存在ですが

実際、患者さんの問診・触診・視診をして、必要と思われる検査をして、

「ん~。悪性っぽいな。

となり、細胞診をしたところでも

セーフ

と出ることもあった。

でもでも!!

「〇〇さん、悪性を否定する結果だけど、僕の経験からも、悪性の可能性はかなり高いと思うんだけど!
もう一度みてくれない?」

と、病理医に相談するシーンもみてきた。

白か黒か、ハッキリせず、グレーな結果のこともあり、再度細胞をとったり、他機関に病理診断を依頼することもあった。

他機関での結果と、自病院での結果に相違があったかどうかは、ここでは書けないけど‥。←ていうてる時点でわかるやん。

とにかく、病理医の目は大切 

私もずっと半年ごとに受けていた細胞診。
ガンと診断される1ヶ月前の細胞診も正常。

「万が一、違う目でみたらどうだったの?」

て、思うこともあった。
今さらだから、もぅいいけどね。

とにかく病理医は腕(目)が確か
あっていただきたい。


長瀬さん演じる病理医は、
んなアホな~
こんな病理医おらんでぇ!
と、確かに、ドラマ(フィクション)です。

でも、こんな病理医、いて欲しいなぁ
と本当に思います。

子宮の悪性を疑うが、悪性かどうか診断が難しい疾患。判断するには摘出してみるしかない。
という内容のときは
私、泣きました。
子どもがいるからって、子宮を取ることをためらうことのない医者の言葉で、傷ついたという話。
私もやっぱり、まだ癒えてないんだなぁって、思ったよ。

若いガン患者が、お金のために治療を諦める
という話も、もぅ胸が引き裂かれる思いでした。

そう。
すべて、かぶる!自分とかぶる!!

でも、表舞台に出てこない長瀬さん演じる変哲病理医が、どの医者よりも患者サイドにたって、患者のことを考えてるのです。

こんな医者、最高やなぁ‥と。
キャラ的に一緒に働くのはかなりキツイけど

医療者側の立場からと
患者側の立場から

観れるドラマです。

最近、新設される大病院には
病理診断科
という科が出来てきてるのではないでしょうか。

このドラマで、病理医がまた注目されるのではないかと、にらんでおります。
キムタク演じる検事のドラマ「ヒーロー」で、検事が注目されたように。

患者さん皆が
肥えた目 で、細胞をみてもらえますように。

病理医さん、頑張っていただきたいです。




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有難うございます。

皆さまにハッピーが訪れますように