ダバオ市
夕方ウォーキング途中、
たまに買う「ビンカ」、
米粉ベースのココナツ蒸パン、
ココではポピュラーなオヤツ、
日本人にも合いそうな風味です。
ボクは朝ごはんに、
手のひらサイズ2枚で25ペソ(55円
テーブルわき、
少年がお金を数えてます、
少年、
恥ずかしがって顔あげません。
近所に住む子ども、
ここのビンカをプラケースに入れ、
売り歩く「小さな営業マン」
ここダバオ市では、
こういう子どもの仕事は
「勉強に差しつかえる」ということで禁止しています。
ま、
それは建前だけのことで、
「黙認されている」が現状です。
ボクがダバオ市へ住み始めた5年前、
日本では見かけないズングリしたバナナ、
「カルダバ」を串揚げた「マルヤ」を、
少女がちょっと悲しげで歌うように、
「マァ〜ルゥ〜ヤァ〜」と、
声をあげて売り歩いてましたが、
いまは、見かけなくなりました。
それはその子、その家庭が、
お金に不自由しなくなった、のではなく、
どんなモノであれ、
「売り切る」ことは大変だということ。
ボクも飛込み営業してましたので、 マルヤが売れ残ってしまったり、次の材料バナナが仕入れが出来なくなったり、
そして、
やめてしまった、
そんな事だろうなと想像します。
ビンカの露天のお父さん、
ニッコリして、
少年のことを顎で指し、
「コイツはもう、
自分のビジネス持ってるんだよ」と。
そう、
少年はもう、
「シャチョー」なんです。



