トリル地区
サアベドラ通り
個人経営のパン屋、
そこの新人番犬くん、
なかなか意地悪そうな顔、
まだ番犬慣れしてなく、
すぐコーラケースの後ろへ隠れちゃいます。
ボクはいつもの、
「カフェ・ネイティブ」、
なんか、あやしく黒く、苦い液体を、
20ペソ(45円
ま、
いまは、コロナウィルス騒動でコーヒー飲める店も減り、
マックか、ここか、遠征して人魚の店くらい、
なかなか選択肢が厳しい、ここ北緯7度です。
番犬くん、
少しケースの裏から顔を出し、
もうちょっと出てきて、
じっと見つめてます。
ボクはその間、
ずっと天井を見上げ、
店の無愛想なマダムがスイッチ入れてくれた、
扇風機を見ています、
でも実際は扇風機ではなく、
その金属カバーを真っ黒くしている、
ホコリを見つめてます。
クモの巣みたいに、
放射状に広がるカバーの、
細い金属棒にホコリが積もってます ((笑
樹氷は零下の風雪が木の枝葉にあたり、その反対側に魚のヒレのように、
氷のヒダが流れますが、
それとは逆方向に、
真っ黒いホコリが、
小さなモヒカンみたいに、
金属棒、一本一本に立ってならび、その自然界のなせる技に(違います)、
つい、見とれてしまいます。
パカっと、口を半開きにして、天井を見上げるボク、
番犬くんは、
それを不思議そうに見ていただけなのかも ((笑





