トリル地区
アグトン通り
6:00
いつもは両側にびっしり停められたトライシクル、
そこへ被せて車を停める買い物客たち、
16メートル幅のコンクリ舗装路は、
しっかりと息の根を止められます。
でも早朝は、
そんなフィリピンらしさもなく、ウォーキングには気分も良く、
気をつけるのは犬猫(人も?)の糞だけです。
たまにやってる内臓物の露店前、
優秀な番犬くんかな、
ボク、軽く口笛吹き、
「彼」どうしようかと迷ってます。
ボク、もう一度口笛吹き、
その場へしゃがみます。
手の甲を外へ向け、少し前へ、
そして待つんです、
これ、ボクが決めているルール。
初めて会ったらお互いちょっと不安、
身体の小さい彼らはもっと不安かも、
この後どうするかは、
彼らに決めてもらいます。
手の甲をペロり、
決まったようです。
今度はボクの方から、
アタマをコリコリ、コリ、
黒い瞳が虚ろに、
ボク「なんだ、オマエうれしいのか、んじゃ、ノドもやってやるからな」、
つぎに会ったときはね、
もうルールは無くなってて、
軽い口笛だけなんです。





