夕方のウォーキング途中、
サリサリ(一軒間口の何でも屋)ストア、
以前は、店先でよくビール飲みましたが、
今は酒販売禁止中で、
ここに寄ることもなくなり、
ビリヤードテーブルも、
コロナウィルス感染予防のため、
(賭けビリヤード禁止も含め)
ブルーシートが掛けられたまま。
物干し場から延長する、
軒先の上、
黒くツヤツヤした鼻に、
ボクの匂いを感じ取ったようで、
「ワンワンワンワぁ〜ン!」と、
店の主人、その家族へ、
「嫌なヤツが来たダヨ」と知らせてます。
ボク、ただレッドホース(ビール)を飲みに来ていただけですが、
その頃から、
どうもボクのこと嫌いだったみたい。
ボクの石けんの匂いなのか、
全粒粉食パンの匂いなのか、
何かが気に入らないみたい。
ただ、
残飯をもらう、その交換条件で、
家と、その家族への忠義を尽くす、
その態度は、
「残飯をもらうから」だけではなく、
彼らにとって「生きること」と同じ、
そう思えてきます。
この態度の前では、
どんな金言も色あせ、
それどころか、
「正直な」などという言葉さえ、
意味をなさないように見えてきます。
そんな忠実な彼らにとって、
「悪な」ボク、
「チッ」と、
小さく舌打ちし、
「そのうち、手なずけてやっからな」と、
小声で、捨てゼリフ。
でも、
つい、微笑んじゃうんです。


