20:30
歯みがきしていて蛇口を捻ると、
「プシュっ」と、
空気だけが出る、蛇口のオナラ。
コレの意味するとことは、
フィリピン名物の「断水」((泣
まずは、舌打ちし、
ヘッポコメッキの蛇口をにらみ、
(蛇口は無実デス/笑)
残っている「飲める水」は、
昨年の一時帰国の際、
業務スーパーで買った水、
その空ボトルに詰めた500mlだけ、
ここで、また舌打ち。
即、
ネットでDCWD(ダバオ市水道局)のHPを、
この中古アイパッドmini3に打ちこみ、
・・・・・
・・・・・
見慣れた薄いグレーの小さな文字、
「インターネットに接続できません」、
ディスプレイをにらみながら、
舌打ちにするか、
ため息にするか、
一瞬迷い、
深くため息をついてから、舌打ちします。
「まっ、停電してないだけいいか」、
なぁ〜んて、思えるはずもなく、
左脳から「落ちつけ」の信号を受け、
この時点で考えることは一つだけ、
「トイレタンクの水で行水する」((笑
慎重に節水モードですれば、
2回半は行水できます。
(残り「半」はどうするのか?/笑)
この「断水」ってヤツは、
ボクの全てのヤル気を消し去り、
節水行水して寝ます。
23:45
蚊に喰われ、痒くて痒くて起きていまい、
ニセモノタイガーバームを塗ります。
もちろん「塗る前に庭へ出て立小便」、
この「手順」を間違えると、
「ヒリヒリ、スースー、ヒリヒリ」で、
眠れなくなっちゃいます。
それに断水中で、
手洗い水も限られてますから。
蚊取線香点けて、
ん?、
視線の隅に動くモノ、
サイズ、色、そしてその速さ、
即、
ダイソーのハエ叩きを手にスイング、
「クソっ!」空振り、
再度、再々度の空振りに、
「っぁ〜っ、クソっ!」、
すばしっこい親指ほどのネズミ、
ボクのスイングを全てかわし、
右へ左へとフェイントかけながら逃げ、
ついに、この中へと、
棚のつっかえ棒にしている、
塩ビパイプ20A(内径20ミリ)
ケーブルタイをニッパで切り、
LEDライトで上から照らし、
片目で覗き込み、目を凝らすと、
黒いガラス球の目玉が2個、
こっちを見返しています。
さすがに小さなネズミとはいえ、
内径20ミリの中では「一方通行」、
進むか、バックするしかなく、
つっかえている状態です。
パイプをそっと上下逆さにして、
タイル床にコンコンと叩きつけ、
ポトリと落ちて来たところを、
「バシっ!」、
まだ生きているか、
蚊取線香の火を薄いピンク色の足にあて、
何の動きもなく、
そのままハエ叩きですくい、
庭に埋めて、また寝ます。
翌日
6:00
断水は続いていて、
今度はネットが繋がり、
「断水は正午12時まで延長」と、
トイレタンクに水の残りは半分、
500ml ペットボトルも残り半分、
するべきことはひとつだけ、
隣のブロックに住む(大家さんの別の借家)、
婿さんのジェフのところにある、
手押し井戸ポンプへもらい水。
二往復して、
これで、
ボクの朝イチ習慣、
「大」が発射できるわけです ((笑







