トリル地区
デラクルーズ通り、
「サント・ロサリオ教会」
この地区で一番大きな教会。
2,000人は入れそうな建屋、
「何人入れるの?」と訊くと、
みなさん例外なく、
「たくさんダヨ」と返されます ((笑
たぶん、教会ではなく、
「大聖堂/カセドラル」が正しいのでしょう。
日曜日の夕方のミサには、
中に入りきれないほどが集まり、
見上げる天井には、
ヘリコプターのローターを思わせる、
長く大きな羽根がゆっくりと回転し、
空気を押し下げ続けています。
金属屋根の張替え中、
日本の屋根勾配は「5寸(すん」が多く、
「横へ10、縦に5」というモノで、
この勾配はそれよりも、ずっときついモノ。
スキー場でコースを下から見ても、
感じませんが、
いざ滑り降りようとすると、
その傾斜にお尻がすくむように、
この屋根の上だと、
しゃがんだまま立ち上がれず、
べたっと両手のひらをつき、
落ちないよう身体を支えるのが、
精一杯でしょう。
彼ら、
胴綱代わりにナイロン製ロープ、
おそらく1/2 インチ(12ミリ)。
遮ぎるモノは何もない屋根の上、
彼らの動きと、ロープだけが、
金属屋根にくっきり影を落とし、
こめかみから顎へと垂れる汗、
そのしずくは、
顎の先まで垂れ落ちるまえに、
ふっと蒸発して、
きえていきそうです。

