ぉっ、やってるねぇ、



日中灼かれたコンクリ舗装が、
溜まった熱を放ち始める17時すぎ、
チンパンジーたちのお楽しみタイム (笑
日本でもおなじみの馬跳び、
ここフィリピンで見るのは初めてです。
「馬の高さ」は低く始まり、
だんだんに高くしていくようで、
あまりゲーム性はないみたい。
同じ霊長類ということで、
「コル(おじさんの意味)、一緒にやろうよ」と、
チンパンジーたちは孤独なボクを誘ってくれ、
ボク、柄にもなくちょい恥ずかしくなり、
「また、今度ね」と、腰が引けてます (笑
ボクの子どもの頃は、
この馬跳びよりも「豚つぎ」というのが普通で、
休み時間に教室の後ろでやるんです。
5、6(もっといたかも)人のグループに分かれ、
一人が壁際に前を向いて立ち、
その股間に最初の子が頭を入れ、
次の子は、最初の子の後ろから頭を入れ、
馬跳びの馬が「縦につながる」感じです。
先行のチームが跳び箱のように、
その列を跨ぐかっこで跳び、
この時、つながっている子の中で、
「一番弱そうな子」をめがけて、
わざと高く跳んで、自分の骨盤の尖ったところを、
その子の肩甲骨の間を狙って打ち付け、
次の子は背中、次の子は腰、次の子はお尻と、
弱い子をチーム全員で総攻撃し、
その子が崩れれば負け、
持ちこたえれば、
立っている子と、先頭の子がジャンケンして、
勝ち負けが決まる、
なんとも悪らつで、素晴らしいゲーム。
子供たちだけで考え出したこのルール、
「完ぺきな公平さ」とは言えないまでも、
みなが、いちおうの納得をし、
それでいて「弱い所を突く」という、
勝負事の基本中の基本は、
インパラのようにしなやかな身体が、
いつの間にか、しっかりと覚え込み、
十分にコーフン出来るゲーム。
そっかぁ~、
ここの攻撃性の強いチンパンジーたちに、
いっちょ、指導するか (笑