錦鯉養殖を見に行った話のつづきです、

給食センターの人たちが履く、
白い長靴を履いた太ったお母さんに、
ボク、錦鯉を指差して「これ、いくら?」と、
お母さんではなく、
後ろにいる、ヒョロッとした旦那さんが、
「500ペソ( 1,050円 )だよ」、
お母さん、キッと旦那さんを睨んで黙らせ、
「1,000 よ」と数字だけ言い直します。
ボクは「金持ち」だと認められたようです (笑
まぁ、フツーの流れですが。
チャーリー「この奥だよ、行こう」
ボク「ぇ?、この奥?」、
もう十分見たから、いいよ、とも言えずにいると、
チャーリー「オレのアニキが住んでいるんだ」と、
ビーチサンダル履きで、どんどんと先へと、

サーベルのようなココナッツの葉が風になびくなか、
チャーリーは慣れた足どりでスタスタと、
このエリアは28ヘクタール、
(一辺100 mの正方形28個分)、
全て旧日本軍の施設用地、
ですから日本人のボクが行くと、
「ヤマシタ・トレジャー(山下財宝)探しに来たの?」、
「岩にカンジ(漢字)が彫ってあるから、読んでよ」、
などなど、根拠のない与太話をされるんです (笑
そんな原野を進んで行き、
シャワータイムのようです (笑

ノミがきちんと退治出来ますように (笑
と、
即、お迎えが、

おまえ、墨汁のドラム缶から出て来たのかぁ?、
鼻も、ヒゲも、目玉も、顔も、
真っ黒ぢゃないかぁ~ (笑
こういうところでは、例外なく複数の番犬、
この「クロ」(勝手に命名)、
チャーリーとボクが一緒だったから、
吠え立てずに、おとなしく、
寄って来たときと同じく、
ピンと立てたシッポの下、
玉々をぶらぶらさせながら、
立ち去って行きます (笑
さらにその先、
フィリピンらしからぬ整然とした、
コンクリートの養殖池、

もっとヤバいのを期待、
いや、ショック受けないように、
心の準備していましたが、
ちと、拍子抜け (笑
ですが、これ、

ぉぉ~、
ボク「何これ?」
チャーリー「ジャニター・フィッシュだよ」、
(ここではポピュラーな淡水魚、食べられません)
ボク「何で白い(実際には金白色)の?」、
チャーリー「アルビノなんだよ」
ネットで見ると、
アルビノとは色素を持たずに、
生まれた個体のようです。

エラも動いているようには全く見えず、
苔むした底で石のように腹ばいのまま、
白いジャニターは、
何かを考えているようにも見えます。
いや、
きっと、
「今日も蒸し暑いから、昼寝しよ」(笑