トリル
最近、青春の汗かいて歩くのもメンドーになり、
トライシクル(バイクタクシー)を拾うんです、

この白い生き物は、お客さんではなく、
優秀なる見張り君(笑
いちおう「距離に応じて」ということですが、
それを、彼ら「臨機応変に」使い分けるので、
こちらも、ひと工夫が必要なんです。
運賃は多分2キロくらいまでは8ペソ、
それを超えたら10ペソ、15ペソ、
となるわけですが、メーターが壊れていては、
距離は判りませんので、テキトーです(笑
それと、やはり外国人待遇を受けるので、
乗る前に、場所と、いくらかを訊きます。
ほとんどのドライバーが正直に、
ボクが外国人だと判ると、
同様に、一瞬考え込みます、
「いくらにしようかなぁ」と(笑
そして「いくらくれる?」と、
逆に質問文で返してきます。
まぁ、ボクは幸い値段(相場)を知ってますので、
ボクが指し値をして、
ドライバー「じゃあ、いいや」と行ってしまったり、
ただ頷き、小さな交渉は成立したり、と。
9:30
そんな楽しい(メンドーくさい)トライシクルで、
信号待ちしていると、

何とはなしに隣を見ると、
やっぱり、目に入っちゃうんですよねぇ、
ハンドルの向こう、

半透明のポリ容器、
マンティーカ(食用油)を買いに行ったのでしょうか?
それにしては、あの粘り気はなく、
水や酢より、ピンクがかっていて、
ということは、日本の消防法で、
「高温になる場所」での保管が、
禁止されているアレでしょうか?
私見ですが、
おそらく、すでに高温になっている気がします(怖
視線をボクのトライシクルへと戻し、
ドライバーのお父さんの、ジオラマワールドに意識を集中し、
正面の、ミーシャと、猪八戒に、
「アレに引火はしないけど、早く信号変わるといいね」と(笑

