The ビート | 浮世離れした、半世捨て人のブログ

浮世離れした、半世捨て人のブログ

“ 暑くて、やってられねぇ〜 ”

この時期、ダバオの山間部から「バッジャオ」と呼ばれる人たちが、

ここトリルへもやって来ます。

バッジャオとは本来、ある山間部に住む部族のことですが、

「物乞い」と同義語としても使われてもいます。




クリスマスの寄付、
「Mamasko /ママスコ」、

この時期は皆の財布の紐も緩みやすく、

そこへ、バッジャオたちが流れ込んで来ます。




トリル、
マッカーサーハイウェイ交差点、

バッジャオの少年たち、
イメージ 1
4インチの塩ビ排水パイプで作ったドラムを両膝に挟み、

トライシクルドライバー、お客さんへと、

身体で覚えたリズムを打ち始めます。


少年はドライバー、お客さんと、

手が届く距離をたもち、

その一打一打は、寄付する気持ちを後押しし、

ドライバーが自身のポケットへ手を入れ、

または、お客さんが両太ももの上に置いたバッグへ手を入れ、

一連の流れのように、少年はそこへスッと手を差し出し、

「気持ち」を受けとります。


中には、少年たちを呼び寄せ硬貨を渡す人もいて、

この習慣が、ここでは普通に馴染んでいるようです。

イメージ 2

赤信号の間、

停車するトライシクル、乗用車を次から次へと、

縫うように周り、ドラムの乾いたリズムが響きます。




少年たちは打ち続け、

白く眩しいコンクリート舗装に、

その影が映ります。