ケイン(男子12歳)がボクに、
「バスケットボールやらないの?」
ボク「バスケットボール出来ないんだよ」
ケイン「じゃあ、教えてあげるよ」

どこの路上にもあるゴールリング、
試合の出来る屋外コートや、
バランガイ(最小行政区)に、一つはある屋根付きコート、
全てコンクリート面、正直、キケンです。
接触プレー、気性の荒い国民性、
それを嫌って、テニスやバレーボールにする人もいます。
フィリピンに来て2年半、
今まで何度も誘ってもらいました。
ほとんどが、子供たちです。
小学四年生の通信簿、
備考欄の「協調性」の欄に、
ゴム印で「△」マークが押されたボク、
団体球技って、苦手なんです。
もう20年以上前のCM、
何のCMかは忘れてしまいましたが、
ゴンチチのギター演奏が静かに流れ、
馬の顔、そして黒い瞳がアップになり、
「草食動物は、なんで優しい目をしているんだろう」と。
ケインの目は、それを思い出させます。
日に焼け、髪をうしろへ軽く流すケイン、
その優しい目。
「目は口ほどに物を言う」、
本来の意味とは違いますが、
ケインの目は、
彼自身を表しているようにも見えます。
フィリピン人少年にしては、
物腰の穏やかなケイン、
今度誘われたら、数十年ぶりのドリブルかも、
バスケットボールのルールで、トラベリング、
ダブルドリブルっていうのが、あった気がします。
ネットでルール、知っておかなきゃなぁ、
いや、
やっぱり、ケインに直接訊こう。