16:30
サロモンのトレッキングシューズを履いての散歩中、

「ほぅ~、ヤルねぇ~」と、

純正リヤステップは例外ないくらいに、
だらしなく垂(曲がって)れ、足を乗せるのも要注意。
そんな中、ナットを溶接してのリヤステップ、
ビーチサンダル底の泥や、野良犬猫の不適切な落し物も、
ボルト穴から落とせるかも(笑)
フィリピンへ来て2年、
軍団自身は「独創的」、「オリジナリティー」などと、
違いを強調する、お粗末な、自慢の手作り品が多い中、
珍しく、「まともなデザイン」を見ました(笑)
19:00
グリーンベルト沿い、エディ(男性34歳)経営の、
サリサリストア前で、エディの友人のマーロン(男性40歳)と、
冷えのあまいピルセンビールを飲みながら、
いつもの、たわいないオシャベリ。
ボク「隣のブロックに住む、オカマのエンポイ知ってる?
背が高く、ウエストが蟻みたいに細いんだよぉ~」
と、両手のひらで輪を作って見せ、
マーロン「あははははぁ~、ここに住むレディたちの1/3だなぁ~」
と、ハイタッチ。
マーロン、ちょっと真顔で「だけどオレ、ゲイは好きじゃないんだ、
信用できないからネ」
ボク「どうして?」
マーロン「ドロボーだからネ」と静かに応え、微笑みます。
フィリピンではゲイ、オカマ、オナベ、
また彼らのカップルを、どこでも普通に見かけます。
モールの入り口にいるガードマン、美容院(ヘアーパーラー)、
テナントの売り子、そして先生、ほんと普通に。
ただ、ラジオをつけっ放しで聴こえてくるのは、
「違法ドラッグ、汚職、金銭強要」は毎時間、
そこに混じって「LGBT差別撤廃」もあり、
LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、
トランスジェンダー(性転換)の頭文字。
普通に見かけるゲイの人たちへの偏見は、
ここフィリピンでも根深いモノがあります。
ボクへ「聖書を読んでみてよ、読み続けて、
勉強すれば解るようになるからさ」と熱心に勧める、
カトリック信者のジョン(男性30歳)は、
「聖書には男性、女性の二つしか書かれてないから、
(ゲイを)認めるわけにはいかないね」と。
「そういう事こそ、あなたたちが率先して、
差別を無くしていくんでしょうがぁ」と、
ココロの中で舌打ち。
フィリピンでは、「より自己主張する事」を良しとする雰囲気があり、
そこでは他人との違いを、時にその違いを正当化するために、
攻撃的な口調にもなります、根拠のない主張の。
金子みすずさんの「みんなちがって、みんないい」は、
「違いがいい」と言っているのではなく、
「違いを認め合うこと」がいかに難しいのかを、
言っているのでは、と思います。
「他人と違っていたい」、
「他人より個性的でいたい」と思うことは、
それとは矛盾する「同じでいたい」が裏にある気もします。