トンネル番長、痛いんですけどぉ。

持ったことある人ならご存知の、
このボディサイズからは、想像出来ないほどの拡張力。
平泳ぎに応用したら、かなりの推進力が得られそう。
小指くらいの穴をズンズンとマシンのように掘り進むのですが、
残土、というか掘った残りが見当たりません。
新たな掘削法として川崎重工へ提案してみます(笑)
2/18 7:15
セブ島 ピア1
ボクはフィリピンの朝が好きです。
ボホール島行きのバンカーボートへ乗込み、
サイドデッキ両側の門型乗込み口から、一段下がった船内ベンチへ。
一段降りた瞬間に、このバンカーボートには似つかわしくない光景、
というか、お客さん。
危うく見えてしまいそうなショートパンツに、組んだ白く長い脚。
それにならって、おへその見える、身体に張り付くピンクのシャツ。
手にはローカルのヘッポコスマートフォン。
ファンデーションちょっと多めに、
人工的なまつ毛はクレヨンでも載りそうな意気込み。
人工的なのは、まつ毛だけではありませんが。
ようする、ゴージャスなオカマさん。
乗込むお客さん一人一人が、一瞬止まって彼女を見ます。
そして、何事も無かったかのように空いているベンチへ。
船の後ろから、お湯の入ったカップラーメンを両手に、
歩いてくる青年、というより両頬にエクボの、
キャップを被れば高校生球児のような爽やか君。
謎の2人、謎のカップル?
ボクはチャーミングな妻に、
「弟じゃないよねぇ?」と否定疑問形で訊き、
妻「見て分かるでしょう」との返事。
ゴージャスさんと爽やか君は仲良くカップラーメンを食べ始め、
大きくハングルが爆発文字で描かれたラーメンは、
辛いらしく、ゴージャスさんは手のひらで顔を扇ぎます。
即、爽やか君はミニタオルを彼女へ渡し、
彼女は額の汗を軽くトントンと。
ボクの隣に妻、その隣は50代の人好きのする、太ったお母さん。
お母さんは

ネコ好きですね、きっと。
お母さんもゴージャスさんをチラチラと盗み見します。
確かにボホールの田舎では、目立ちます。
目立ちすぎます。
このお母さん、話好きで終始妻へと話しかけます。
聞けば、以前バンカーボートの転覆事故にあい怖いそうです。
話していると気がまぎれるのでしょうね。
この日、そこそこ波が荒く揺れましたが、
ゴージャスさんはペディキュアを自宅で塗っている感じで動じません。
妻の隣のお母さんは、胸の前で小さく十字を切ります。
妻「ダイジョーブ、ダイジョーブ、もう少しで着きますヨ」
ウソも方便です。
ピア(船着突堤)が見えて来ました。
お母さんには長い長い船旅だったことでしょう。
下船間際に
お母さん「あの人、オカマかもしれないヨ」