タリサイ市で滞在させてもらっている家の
東、南、西側の三方がスクワッター(不法居住)ゾーンです。
北側はジプニー通りまで、
300mほどは比較的お金持ちの家が続きます。
その通り沿いの家から出て来るのをよく見かける、
アシュリー(女子11歳)、陽焼けして、骨格のがっしりした野生児。
その日、隣のスクワッターゾーンの子供たちがみなピンク色の
穴の開いてないTシャツを着て、
騒がしい(いつもですが/笑
アメリカの慈善団体主催のパーティがあるそうで、
そこへは家族の中で1人、ピンク色の服を着て参加、が条件。
プロテスタント系団体で、軍団はみなカトリックですが、
この際「そーゆーことはカンケーないダヨ」です。
無料の食事の権利がかかってますので。
ジョゼフ(男子11歳)がチャーミングな妻に
「アテ(歳上、長女の女性呼称)、ピンクのシャツ貸してほしいダヨ」
あいにく、妻は持ってなく、他のアテから借りてきたようです。
家族の中で1人、のはずですが弟のアマック(男子8歳)もスタンバイしてます。
まぁ、9人兄妹ですから、
1食を減らすためには、
そんなこと言ってられません。
パーティへ行かなかったのはアシュリーとメリージェーン(女子11歳)
2人共「招待されなかったダヨ」と。
スクワッターゾーン入口の木陰で、2人と話しをすると、
アシュリーは両親が離婚(軍団はこの言葉は使いません)し、
おばさん(遠縁の親せき)の家に住んでいる、とのこと。
ゲートから、家の奥ににコンパネで作られた小さな小屋が見え、
風雨にさらされ黒ずみ、板は反っています。
そこで彼女が暮らしているかと思うと、
ボクはその小屋を正視出来ませんでした。
親せき同士の付合い関係などにもよりますが、フィリピンでこうゆう生活は
それほど珍しくはないようです。
彼女の微笑みが絶えないことが、救いです。
ただ、ボクはその微笑みに、微笑むことで彼女が苦難を
乗りきろうとしているのではないと、願っています。
ある方のブログで「文字をデザイン」する、
ということが描かれていました。
Tシャツのロゴマークのイメージを更に発展させた、感じです。
そこではいろいろな漢字、アルファベット、算用数字が
オシャレに、モノによってはコミカルに楽しく配置されています。
とても、独りよがりな発想ですが、
これならば、軍団に「お金のかからない趣味」が出来るのでは?
試しに Ashley

必要なのは紙とエンピツ(ボールペン)だけです。
「 A 」を「あ」に置き換えて

実はボク、こうゆうこと好きなんです。
20年前に描いたモノ

お次は Hazel

各、アシュリー、ヘイゼルに渡しました。
あとは、本人たちの趣味になれば、
めでたしめでたし。
スーパーヤバい事に気がつきました。
まだ、チャーミングな妻の名前を描いてません。
オカズが一品減るだけでは、
済まないでしょう(笑