素直に「愛されたい!」と言うのって
とても難しい
アンテナを張り続けてきた側だから
受信は割と自信があるけれど
発信の仕方はまるで分からない
言われた側はどう思うだろう?
迷惑じゃないか?嫌じゃないか?とか
そんなことばかり考えて
結局は口を噤んで終わってしまう
彼が甘えて欲しいのは分かっているけれど
…本音を言うと、一番は
あしらわれてしまうのが怖い
彼はそんな人なの?と言われて
そんな人じゃないよ、と
即答はできない私がいる
彼がとんでもないマイペースなのを知ってる
自分に興味のない話は
聞いてない時もあるのを知ってる
お世辞にも世話焼きとは言い難いと
実は思っちゃってる私がいる
色々な場面でしばしば耳にする
『えーやだよ、めんどくさい』が
自分に向けて投げられるのが怖い
でも今こうして
甘えられない理由を言葉にして書出してみると
結局私の小さな自尊心に傷がつくのが怖いのよね
恥じらいを捨てて甘えるに徹するだけは
腹を括りきれないし
それよりは自分がアンテナを張って
彼を転がしてる気になってる方が心地いいの
それが全ての要因な気がしてきた
彼の自尊心を満たす為の女にはなりたくないの
男心をくすぐるみたいな
下手に出る感覚は私はとても好きじゃない
あくまで同じ立場で肩を並べていたい
それが計算でも嫌だ
そんな人間にはなりたくない
これこそ本当に私の
どうしようもないプライドだけど
でも彼はやっぱり頼られたいし
甘えられたいんだよね
分かってるのよ
結局私がそれじゃ嫌なんだな
それが性差の感覚によるものだけじゃないって
言いきれない違和感が余計嫌なんだな
私が私だから甘えて欲しいって言われてる
だけじゃなくて
女の子らしくいて欲しいって思ってるのも
知ってるから嫌なんだな
こんな変なことばっかり考えて
ややこしい問題に取り上げてることこそ
諸悪の根源なきもしてきたけれど(笑)
私の言い方のせいで
彼を悪者にしてるみたいになったら
それは違うから
私の考えていることが
読んでくださっている方に
意図通りに伝えられていたらいいな
と思うんだけど…
彼が男女のフィルターをかけて
私を見ている感覚に違和感を拭いきれなくて
それは生物学的な性別の話じゃなくて
文化的な「男はこう、女はこう」みたいな
そういうバイアスのことで、
それは彼自身だけの問題じゃなくて
そもそも社会の性に対する感覚がそうだから
彼だけの問題ではないんだけど
私はそういう感覚で
「甘える可愛らしい女の子」を
求められるのが嫌なんだって話
そしてそれを私に求められた時に
「この人なら手放しで受け止めてくれるだろう」
って私が信用しきれなくて
これは私が育ってきた過程で
会得してきた価値観や感覚も
大きく関与しているから
それら全部ひっくるめて私の感覚的に
甘えよう!と腹を括るのが嫌な話
…うまくまとめられてるかな
私も思いついたまま書きながら
無理やりまとめようとしてるから
考えが固まりきってないのだけれど
相手が男だから無条件に頼ろうとは思えないし
女だから甘えてよし!とも思えない
それは甘えたい希望と、
この人なら甘えても受け止めてくれるだろう
と思える信頼感と、
受け取る側が受け止める体勢が取れていることと
全部同時に成立して初めてできることであって
単純に性別による立場で
成り立つものじゃないんだと思ってるから
それがきちんと揃いきる前に
「甘えて欲しい」と求められた時
「甘えちゃえ!」と思えるような
可愛げのある女ではないのよ、私
自分の心が傷つくのは怖いもの
書いてて改めて思うけど私って面倒くさいね(笑)
人と人との関係だから
上手くいくことばかりじゃないな
と思うことが多い最近
自分の素直な気持ちを置き去りにしないように
ちゃんと抱き締めておきたいな
人を見つめるためにもさ
