おじいちゃんのお墓参りに行きたい
というのがひとつの理由でしたが
本当はもうひとつ理由があって
現実逃避がしたかったんです
もがいても足掻いても
なかなか変わらない現状から
ちょっと離れたかった
お父さんとの騒動の後
どうしても家に帰りたくなくて
お父さんから連絡を受けて
折り返してきたお母さんに
少し好き勝手させて欲しい
と伝えました
結局、
週末までには帰ってくる
その日の夜までに宿の場所と連絡先を伝える
無事であることを電話連絡する
宿が確保出来なかった時点で帰る
という条件のもと
“折衷案”として了承してもらい
21年生きてきて初めてかもしれないレベルで
親が介入してこない時間をもらいました
これだけのことをされて
これだけのことを言われても
お母さんも
当日は家にいるのが懸命だと言いました
彼氏のことは頼らないのかと
先に持ちかけらましたが
それは『頼ればいいじゃないか』ではなく
それに対する模範解答を求められていると
残念ながら私の方も分かってしまったんです
頼ろうかと思ったけど
今私が頼ったら
私にとっては正当な理由でも
誰もそう思ってくれないでしょ?
…と答えると
懸命な判断ですね
確かに、それを口実にしてると
思われるだろうね
…と言われました
宿の場所の確認や電話連絡も
純粋に心配なのもあると思いますが
彼氏と一緒にいないかの確認の意味も
あるような気がしてしまっています
友達には
それ全然自由じゃなくない?
そんなにむちゃくちゃされても
それだけ求められるんだ…
それ、お母さんも結構無茶苦茶じゃない?
と言われてしまいました

電話口でお母さんに
『あんたは賢くて不器用だね』
と言われました
それは自分でも思います
親の求める答えに沿うことばかり
考えてきてしまったから
それが分かってしまって
そこから逸れることが出来なくて
最後は自分が苦しくなるんだから
馬鹿みたいですよね
今日は現実に戻らなきゃいけない日です
また明日から私の“当たり前”だ
思う存分現実逃避して
明日のことは明日考えようか
