僕はハロウィーンが苦痛でした。
コスプレを着たリア充どもがワンチャンを狙い、
シャレオツな店で開かれるパーティーに集まり、
ウェイウェイ言いながら、盛り上がっている。

 

僕がラピュタだったらセンター街のド真ん中で
大きな声で「バルス!」と唱えるところですが、
滅ぼすための呪文を持ち合わせていない僕は、
なるべくハロウィーンには近づかないように
していたのです。

 

そして、無事にハロウィーンが終わったと思いきや
間髪入れずにやってきたのが「クリスマス」でした。

 

僕がラピュタだったら、みなとみらいのド真ん中で
大きな声で「バルス!」と唱えるところなんですが、
滅ぼすための呪文を持ち合わせていない僕なので、
なるべくイルミネーションの届かない、暗い道を
歩くようにしていたのです。

 

間違えてキラキラしたところを歩いてしまい、
めちゃくちゃカワイイ女のコが、中身スッカスカの
イケメン以外に何の取り柄もないクソみたいな男と
楽しそうに歩いているのを見たら、やり場のない
怒りで震えてしまいそうなので。

 

できるだけキラキラしていない場所を歩きたい。
世の中がクリスマスムード一色になっていることを
完全に忘れて、気づいたら来年になっていてほしい。

 

そうです。この時期を平和に過ごすための秘訣は、
なるべくクリスマスと無縁であり続けることです。
なるべく暗い道を、なるべく輝いていない所を歩く。

 

僕のような人間が歩く場所は、中国人のババァが
「オニイサン、マッサージ!」と声をかけてくるような、
ついうっかり魔が差したら、ババァと中国マフィアに
ボッタクられるような治安の悪い所がお似合いです。

それくらい意識して、クリスマスと無縁でありたい。


そんな僕が、先日、丸ノ内線に乗った時のことです。
車内にあり得ない光景が広がっていたのです。

 

 

車内がクリスマスムード。

 

こんな電車に乗ったことがあるでしょうか。
こんなにクリスマスを避けて生きている僕に、
ここまでクリスマスをゴリ押しされるなんて!

 

 

車内の中吊りに至っては、もう広告でもなく、
オーナメントが飾られる始末。しかも、この形!
どこかで見覚えのあるビジネスモンスターの影が
見え隠れするのは気のせいでしょうか。


 

 

気のせいではない!


彼らこそ「クリスマスは家族やカップルで
楽しく過ごすもの」
という価値観を作り上げ、
巨万の富を得るビジネスモンスター集団です!

 

 

地下鉄なのに、窓の外が雪であるかのような演出。
乗ってくる女性たちは、すっかり目がハートです。


くそっ! こんなにクリスマスと無縁に生きている

僕に向かって、ここまでクリスマスをゴリ押すとは、

なんて恐ろしいビジネスモンスターたちなんだ!

 

僕は決めました。今年のクリスマスまでに

飛行石を手に入れて、「バルス」を唱えます!