この放射能の問題は、とても面倒臭いです。

ちょっと気が利かなかった程度の小さな話を、

悪者にしたがる人たちが「差別」という言葉で

騒ぎ立てるからです。


『チダイズム』の場合は、「差別」ではなく、

「デマ」という言葉で騒がれていますけどね。

世の中の先入観ってのは、恐ろしいものです。


昨日は、ガイガーヌ柏さんが描いたマンガが、

ずいぶんとバッシングされていたようですけど、

「私は福島県民だが、差別されているように

感じるからやめてくれ!」と言うならともかく、

そうではない人たちが、「福島の人が差別を

されていると感じたらどうするんだ!」

言っていました。


よく見ると、あのマンガの内容は、セシウムや

ストロンチウムといった放射性物質を擬人化し、

どちらかと言うと、放射性物質を「安全だ!」

言ってしまう人たちを皮肉っている内容でした。


ですから、あのマンガを不快に感じたのは、

どちらかと言えば、福島で暮らす人ではなく、

放射性物質を安全だと主張し、いろんな人に

「風評被害を無くせ!」と言い回る人たちで、

そういう人たちが「差別だ!」と騒いだせいで、

それまで何とも思っていなかった人たちにまで、

「差別をしている!」と思わせたのです。


「差別反対」と言うことで、逆に

差別を生み出す人がいる現実。


よく考えてもらいたいのですが、今の日本に、

福島県民に対する差別なんて、存在しません。


ほとんどの人は放射能を気にしていないし、

「私は福島県民です」と言われたら、みんな、

「大変でしょう?」と言っても、「来るな」とは

言いません。むしろ、「こっち来いよ!」です。


「瓦礫の受け入れ反対」と言っている人は、

その代わり、「福島県民の受け入れ歓迎」

言っていますし、「福島への修学旅行反対」

言っている人々は、「福島の子供たちの保養、

旅行は大歓迎」と言っています。


そこには差別は無く、

温かい心も存在する。


それらを「差別」という言葉で否定すれば、

福島の人たちを思う心さえも「差別」にされ、

「だったら何もしない方が良い」ということが

起こってしまう。これは差別並みにキツいです。


むやみに「差別だ」と言うことで、むしろ新しい

「差別」を生み出す逆効果になっていることに

気づかずに、ヤイヤイ言ってしまう。これこそ、

今の日本が陥っている大問題だと思います。


もし、僕が「宮崎あおいちゃんが好き」

言ったとしても、僕が普通の人だという前提で

聞いたら、「確かに、宮崎あおいちゃんって、

かわいいよね」で済む話です。


ところが、かわいい小学生のランドセルを

背負いながら、リコーダーをペロペロする

変態ロリコン野郎だという情報を聞かされ、

その上で、「宮崎あおいちゃんが好き」

言われたら、「キモッ!さすがはロリコン!

やっぱりロリ顔の女が好きなのか!」という

感想になってしまう。


先入観はとても大事。


ちなみに、このブログでは、奥さんたちが、

「ちだいさんって、素敵!」と言うもので、

皆さんが僕のことを素敵っぽく思うっていう

先入観がありますが、僕のことを知っている

ディレクターさんの言葉。


「オマエのブログに、『ちだいさんのことを

女性はほっとかないでしょうね!』とか

書いてあるけど、全員ほっといてるよな!

六本木にバーミアンのTシャツ着てくる

男なんか、全員ほっとくだろ!(爆笑)」


世の中、そんなもんです。先入観に騙されず、

真実を見るのは難しい。福島の差別をなくす

ために行動しているんだと言っている人は、

もともと存在しない差別を「差別」と定義して

攻撃しているせいで、新しい「差別」を生んで

いるのですが、それに気づいていないのです。


あるのはすべて優しい心なのに。


せっかくですので、今日は南相馬市で

手に入れた検体をご紹介させてもらいます。


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-PCA068


南相馬市のチェリーセージ。

今回もまた、乾燥状態です。


ニュースで話題になったため、南相馬市が

深刻な汚染地域だと思っている人も多いと

思いますが、実は、これもまた先入観です。


南相馬市は、一部、深刻な地域もありますが、

海側のほとんどの地域は線量が低いため、

下手をすると、千葉県柏市の方が高いです。


20km圏内や30km圏内の退避というのが

同心円状だったため、まったく科学的でなく、

南相馬市は、いろんな意味で翻弄されている。

そう言っても良いかと思うのですが、それでも

ハーブ類は、そこそこの汚染になっています。


わざわざ福島に行って、ハーブを摘んでくる

人はいないと思いますが、福島の汚染状況を

知る上でも、参考にはなると思います。

気になる検査結果は・・・!!


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-PCA069


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-PCA070


240ベクレルです。


ある意味、予想の範囲内という数字なのかも

しれませんが、やはり南相馬市も汚染されて

いることを感じさせる数値になりました。


福島は確かに汚染されている。


これは紛れもない事実であり、事実だからこそ

目を背けてはいけないのです。でも、福島の人は

正々堂々と放射能に気をつけながら暮らしていく

ことができません。


それは、存在しない「差別」を作り出す人が

いるからだと、僕は思います。みんなが福島を

心配しているのに、「放射能は危険だ」という、

あたりまえの認識さえも「差別」に変えてしまう。


放射能は気を付けても

良いに決まってるのに。


都合の良いデータを引っ張って、「科学的に

大丈夫だ」と言われても、「メルトダウンすら

予想できなかったクソ学者め!」で良いし、

正々堂々と気を付けて良いんです。


なのに、気を付けることすらできない空気感。

「差別」という言葉を使って、福島の人たちに

「地産地消だ!」と言わせ、汚染されたものを

食べさせようとしているバカが、一番タチ悪い。


口々に「差別だ!」と言う人は、たびたび

「福島ナンバーだから石を投げられた」

エピソードを話しますが、放射能に気を付ける

情報を流せばデマだというくせに、聞いた話を

証拠もなく流すのは、どうしてOKなんでしょうか。

「私が投げられたんだ!」というご本人さんが

登場したことは、一度もないんですけどね。


「汚染されたものを食べない」と言うのは、

福島差別ではありません。自分の身を守る、

あるいは、自分の子供の身を守るために必要。

これを差別だと言えば、ややこしくなります!


本当の差別以外は、軽々しく

差別と呼んでしまうと、本当に

新しい差別が生まれてしまう!


そんな不幸を少しでも減らすために、毎日、

気を付けるべき放射能情報を提供しながら、

「放射能を気を付けても良い」という空気を

作ろうとしているのですが、そんな僕のことは、

「デマ野郎」なので、日本の人たちが放射能に

気を付けるのは、遠い未来の話かもしれません。


「差別!」と言う人たちは、少しでもブログの

評判を落とそうと、「大統領は裸の王様!」

僕をディスっていますが、僕がクソ野郎なのは、

百も承知でブログを読んでいる人がほとんど。

ちなみに、今日も全裸です。


人は僕を「ストリーキング」と呼びますけど、

どうやら「王様」という意味ではないってことに、

最近になって気づきました。だから、先入観で

どうにかなるレベルではなくなっていますけど、

こういうブログを作るのは、放射能との戦いで

あると同時に、新しい差別を作る人たちとの

戦いでもあるという、奥の深さがあります。


先日、僕に触発されて、放射能を検査する

ブログを作ると言ってくれた人がいますけど、

僕としては、こんなに嬉しいことはないですが、

これが超難易度の高いロールプレイングだと

言うことも、言っておかなければなりません。


みんな、それぞれに信念があると思いますし、

「差別だ!」と言っている人も、それはそれで

「よかれ」と思ってやっていることなのですが、

福島の農家を守るために、子供たちにリスクを

背負わせるってんじゃ、本末転倒です。


どこでバランスを取ればベストか。


おそらく、やっているうちに結論も出るでしょう。

『チダイズム』の進化は、まだ止まりません。

次なるサプライズに向け、着々と動きます。