さあ、昨日に限って絶対に見てはいけない番組を
見てしまった人は、一体、どれだけいるでしょうか?
僕の確認したところでは1人しかいないようですが、
昨日は、「百識王」という番組で猿を回していました。
予想では、2ちゃんねるで、「キモい!」みたいな
コメントが大量発生するかと思ったんですけれども、
あまりに猿(なっちゃん)がかわいすぎて、ほとんど
僕に関するコメントはゼロ! いや、まったくのゼロ!
よかったです。どうやら、無事に乗り切りました。
よって、来週以降は、ぜひとも見ていただきいたい
「百識王」。毎週火曜・深夜1時10分から放送中です。
と、軽く番宣をしたところで、今日も兄者との旅の
模様をお届けすることにしましょう。
高知と言えば、「アンパンマン」の作者でお馴染み、
やなせたかし先生の出身地。ということで、高知には
このようなストリートが存在します。
「まんが甲子園通り」。
なんでも、毎年、高校のマンガ研究部による
「まんが甲子園」なるものが開催されているそうで、
30校ぐらいの高校が出場しているそうなんですけど、
ここには歴代の最優秀作品が飾られているんです。
しかし、「最優秀作品」は、30校ぐらい出場した
高校の中から、たった1校しか選ばれないにも
かかわらず、その選ばれた作品というのが・・・、
衝撃的にシュール。
どれぐらいシュールかと言うと、これはもう体験して
いただくしかないと思うんですが、例えば、このような
作品が「最優秀作品」です。
こちらは、第2回・まんが甲子園の最優秀作品。
この年は、「家族」をテーマにしたマンガが募集され、
30校の中から1位に輝いたのが、コレなんですが・・・。
孤独な少年が「家族を買える
自動販売機」の前で悩んでいる。
しかも、その少年の横を・・・。
楽しそうな家族が
通り過ぎていく図。
せつねぇわ!
しかもですよ、こんな自動販売機が本当にあったら、
お父さんやお母さんを買って、幸せになれるかも
しれませんけど、これが「孤独すぎることによって、
ただの自動販売機がこう見えてしまった」という
軽く精神が病んでしまっている展開だったとしたら・・・。
「この自動販売機で、お母さんが買えたらいいのに。
お母さんが買えたら・・・。クスンッ。でも、お母さんは
小1の時に結核で亡くなったんだ。・・・・・ハッ!!」
そこに立っていたのは、何のヘンテツもない
ただのコカコーラの赤い自動販売機だった。
俺が泣いた。
せつなすぎるだろ、バカ野郎!
ちなみに、今のは第2回の作品ですが、記念すべき
第1回目の最優秀作品は、どうだったのかと言うと・・・。
テーマは、「一番の日」。
普通は、「一番の日」というテーマだと、なんとなく
ポジティブなものを想像するかと思うんですけど、
見た瞬間から、ものすごく暗いオーラが・・・!!
ババァの家の中が
殺風景すぎるんです。
しかも、アナログ放送のテレビから伝えられた
ニュースが、「世界で最後の核爆弾を処理」。
要するに、この世から核爆弾がなくなって、
理想的な社会が生まれたということなんだと
思うんですが、普通だったら、「イェ~イ!」と
テンションアゲアゲで、お祭り騒ぎのはずなのに。
ジジィの遺影の前で
静かに泣くババァ・・・。
テレビ的に最低のリアクションをしやがりました。
と、こんな作品がズラリと並ぶ「まんが甲子園通り」。
今日からしばらくの間、その作品をご紹介します。
今日から毎日、無駄にブルーな
気持ちを味わっていきましょう。