先日は、チェンバロ・クラヴィコード奏者の西野晟一郎さんのクラヴィコードグループレッスンの3回目に参加して参りました。2023年3月31日。午後13:00より。

 



親友のえみちゃん(中嶋恵美子先生)宅にて。

えみちゃんと私、そして同じ講師仲間のH先生と3人でグループレッスン。

昨年開催された
第4回フォルテピアノ・アカデミーSACLAにて、西野さんのワークショップとミニレッスンを受けたとき「これは、実際にクラヴィコードの音の出し方の初歩の初歩を教えて欲しい!」と強く感じ、えみちゃんの発案によりグループレッスンを受けよう!という流れになりました。そのレッスンも今回で3回目。数か月に一度のレッスンですから、前回できなかったことを少しでもできるようにするのが目標です。

私の場合は、肘の上側(うまく説明できないけど)で弾かないこと、もっと鍵盤と指を仲良くさせること、幹音も派生音も打鍵するのはもっと手前で(音の鳴りが極力良くするため)。

 

3回目ともなれば、クラヴィコードにだいぶ慣れたでしょ?

…と思いますでしょ?いえいえ、とんでもない。この楽器は、とても美しい音色と表現力を秘めていますが、私にはすんごい難しい。まず、この楽器自体を持っていないのですから普段の練習はクラヴィコードでの打鍵を想像しながらのもののみ。

クラヴィコードってね、小型の楽器で勉強机みたいにコンパクトだけど、チェンバロともフォルテピアノとももちろんモダンピアノとも全然違う反応をする楽器なんです。

 

指の先から直接弦に触れているような、親密さを感じさせる楽器です。真鍮製のタンジェントが鍵盤の先に付いていて、それが直接弦を打ちます。よくない打鍵だとダイレクトに「はいダメー!」という美しさのかけらもない音が出ます。

 

古楽器を知る人かつクラヴィコードに触れたことがある人なら、この感覚…わかるかなぁ?

 

今回私がレッスンしてもらったのは、左手でのH durの音階練習、同音連打時の細かな動作方法や姿勢、プレ・インベンションから一曲。

西野さんは「肘で弾かないやり方ができています。無駄な力が確かに抜けていますね。表現力もいいです」とさらりと褒めてくださいました。

今回は前回のレッスンから4か月、一度もクラヴィコードに触れていなかったので自信がありませんでしたが、家のモダンピアノでイメトレで打鍵の方法を丁寧にやったことは…無駄じゃなかった。無駄じゃないと分かっただけでもホント良かった~!

 

普段モダンでイメトレしながら練習しても、実際にクラヴィコードで弾いたら絶望的な音がします(苦笑)。本当です。自分ってなんて乏しい表現しかできないんだろうと。

いかに一音一音を良い音で響かせられるか。少しの震え(←緊張からの)でさえも、鍵盤と指を密着気味で奏するこの楽器では、さらには鍵盤の深さもモダンの半分(5㎜)であることも手伝って、すぐ弦に伝わって(触って)しまい「び、びよ~ん」と間抜けな音になります。

かといって、神経質になってどこかに無駄な力が入っているとこれまたキタナイ音になってしまう。

 

こんなに扱いが難しい楽器なのに、不思議なことに面白い。

できないのに、楽しい。

できないから、もっと奏法を探求したい。

悶絶しながらも試行錯誤する時間が、なんとも愉しい!

 

西野先生のレッスンからは、いつも小さくて大きな発見があります。小さいことであってもそれを実現するには大きな努力を必要とするからです。そしてとても分かりやすい。何より、お手本の演奏が素晴らしい。多彩な音色、豊かな表現法、曲が本来持っている魅力を存分に出してくださいます。

今回も3人のレッスンが終わったあとに、ミニコンサートをしてくださいました。バッハのフランス組曲より第4番。その他。

 

 

↑えみちゃんの時のレッスン風景より。

えみちゃんは、通奏低音の基礎と、C.P.Eバッハの小品をレッスンしてもらっていました。西野さんはチェンバロ奏者ですからね。通奏低音の課題でさえ、響きがどんどんよくなる音の配置をさらさらと書き込んでいきます。その音の紡ぎ方が丁寧で美しいこと!

 

もうね、とにかくこのグループレッスンが楽しくて。

演奏活動にレッスンにお忙しい西野さんを、私たち3人で独り占め(じゃない、3人占め)して、指導してもらえて幸せです。

 

次回までの課題も自分の中でつかむことができました。

ほくほく♡

身体の芯がぶれないように。モダンとは違う姿勢の保ち方を教えていただきました。ついついモダンでやってる上体の動かし方がクラヴィコードでも出ちゃうんですが、そうじゃなくて。

うまく説明できませんが、教わったことを脳内再生しつつ自分の打鍵時の指先から手首腕肩上半身の位置を研究してみることにします。

身体の芯は丹田に。どっしりと力を蓄えるのはソコ。

 

自分の教室にも新しい生徒が入ってきて、同じようなことを私も生徒に言っているなあと思いました。

…そうだ、私は私たちは、西野先生にとってはよちよちの初心者なのです。西野先生、初心者に教えるのはとても大変だと…私たちピアノ講師は身をもって知っています。ですから、今こうしてよちよち3人組に毎回初歩の初歩をかみ砕いてわかりやすく指導してくださることに、本当に頭が下がります。

ありがとうございます!!

次回もどうぞ、ふつつかもののおばさん3人組ですが、楽しみにしていますので、よろしくお願いしま~す!!

 

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