小倉貴久子プロデュース
~フォルテピアノのどっぷり浸る3日間~
第1回から聴講生として参加させていただいています。
今回もめちゃくちゃ楽しみにしていました!!
↑リーフレット↑の詳細は、こちらからご覧になれます。
☆今回使われた楽器たちはナント11台!
・クラヴィシンバルム
・クラヴィコード(3台)
・クリスト―フォリ
・タンゲンテンフリューゲル
・ジルバーマン
・ヴァルター(2台)
・デュルケン
・ブロードウッド
楽器たちの紹介はこちらから。
☆講師陣も超一流→こちらから詳しく見られます!
☆アカデミー直前の7月4日には、講師・スタッフによる事前インタビュー大会がありました!私はリアルタイムで拝見しました。
私は小倉先生も大好きですが、名プロデューサーであり名ホルン奏者である塚田さん、川口さん、太田垣さんの大ファンです。歴史的鍵盤楽器を体感できる3日間、いよいよ始まります。わくわく。
(ここからしばらくHPより抜粋も織り交ぜてご紹介)
(1)6台の鍵盤楽器によるオープニングソロコンサート
演奏・お話:小倉貴久子・川口成彦
2022年7月22日(金)11:00
使用楽器:B.クリストーフォリ、G.ジルバーマン、クラヴィシンバルム、J.L.デュルケン、A.ヴァルター、スクエアピアノ(ブロードウッド)
【プログラム】
〔B.クリストーフォリ〕
L.ジュスティーニ:ソナタ 第4番 ホ短調 Op.1-4(小倉)
〔ジルバーマン〕
S.de.アルベロ:レセルカータ、フーガとソナタ ニ調(川口)
〔クラヴィシンバルム〕
ファエンツァ写本よりベネディカムス ト調(小倉)
〔J.L.デュルケン〕
W.A.モーツァルト:ファンタジー ニ短調 K.397(川口)
〔A.ヴァルター〕
L.v.ベートーヴェン:ロンド ハ長調 Op.51-1(小倉)
J.N.フンメル:ロンド・ファヴォリ 変ホ長調 Op.11(小倉)
〔スクエアピアノ〕
F.M.ロペス:スペインのファンダンゴによる変奏曲 ニ短調(川口)
M.アルベニス:ソナタ ニ長調(川口)
(2)西野晟一朗 クラヴィコード・タンゲンテンフリューゲルコンサート
2022年7月23日(土)13:00
使用楽器:クラヴィコード、タンゲンテンフリューゲル
【プログラム】
〔クラヴィコード〕
C.P.Eバッハ:ロンド ニ短調(識者と愛好家のためのクラヴィーア曲集より)Wq.61-4
ロンド ハ短調(識者と愛好家のためのクラヴィーア曲集より)Wq.59-4
〔タンゲンテンフリューゲル〕
ヴュルテンベルクソナタ 第1番 イ短調 Wq.49-1
W.A.モーツァルト:ピアノソナタ 第1番 ハ長調 K.279
☆西野晟一朗 クラヴィコード ワークショップ
2022年7月23日(土)5枠×10名=50名定員
受講生・聴講生対象
まさかあの時の方(体験コーナーに飛び入り参加されていた方)が西野さんだったとは(!)。
コンサートでは、予想をはるかに超える美しさで演奏を披露してくださり仲間全員で感動して震えていました。
私はそのコンサート直前のワークショップでミニレッスンを受けましたが、その音の紡ぎ方に目からうろこがいろいろ落ちました。
☆太田垣 至 ワークショップ
2022年7月23日(土)17:30ホールにて受講生聴講生全員
フォルテピアノ製作家・太田垣至さんによる、歴史的鍵盤楽器の基本を知るワークショップ。
楽器製作家としての究極のこだわり、材料、製作方法、そこに懸ける情熱をうかがい知ることができました。
私が個人的に鼻血が出るほど(←すみません)楽しみにしていたワークショップ。
太田垣さんは修復家でもあるので、こんな体験も。それは修復前の19世紀オリジナルのアクションを触らせてもらえたこと。ウィーン式アクション、イギリス式のシングルエスケープメント、ダブルエスケープメントの3台分。こんな体験って一生に一度かも!
グラーフ
プレイエル
エラール
(5)小倉貴久子・川口成彦 2台フォルテピアノコンサート
2022年7月24日(日)13:00
使用フォルテピアノ:A.ヴァルター2台
【プログラム】
W.A.モーツァルト: 2台のクラヴィーアのためのラルゲットとアレグロ 変ホ長調 K.deest
2台のクラヴィーアのためのフーガ ハ短調 K.426
2台のクラヴィーアのためのソナタ ニ長調 K.448
J.C.バッハ: 2台のクラヴィーアのためのソナタ ト長調 Op.15-5
~~~~~
もうね、内容が贅沢過ぎて感想も感動も、心の中で大渋滞!
画像や動画も撮りすぎて、ここに全部載せたら多分読む方がバクハツしてしまいそうですので今回は最小限にしています。
この記事の最後に、個人的な感想を載せますのでよかったらお読みください。
また、私は聴講生ですので、受講生が弾く曲を先にざっと一通り勉強を。
これもアカデミーのHPに随分前から載っている情報です。この曲たちの楽譜をまず揃えて予習の下準備をします。
~HPより抜粋~
レッスンで取り上げられる受講希望曲目一覧
(*必ずしも全ての曲が取り上げられるわけではありません)
D.スカルラッティ:ソナタ へ長調 K.6、ソナタ ニ短調 K.10、ソナタ ロ短調 K.27、ソナタ ニ短調 K.141、ソナタ ホ長調 K.162、ソナタ ニ短調 K.213、ソナタ ホ長調 K.380、ソナタ ニ長調 K.430
J.S.バッハ:イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807、フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812、フランス組曲 第5番 BWV816、パルティータ 変ロ長調 BWV825、平均律クラヴィーア曲集 第1巻より第1番 BWV846、平均律クラヴィーア曲集 第1巻より第12番 へ短調 BWV857、平均律クラヴィーア曲集 第1巻より第23番 ロ長調 BWV868、平均律クラヴィーア曲集 第2巻より第12番 へ短調 BWV881、平均律クラヴィーア曲集 第2巻より第24番 ロ短調 BWV893、トッカータ ニ長調 BWV912、イタリア協奏曲 へ長調 BWV971
R.ジュスティーニ:ソナタ 第1番
G.F.ヘンデル:組曲 第8番 へ短調 HWV433、シャコンヌ ト長調、サラバンド ニ短調 HWV437
J.-Ph.ラモー:新クラヴサン組曲 第1番(第4組曲)
C.セイシャス:ソナタ ニ短調 50番
B.ガルッピ:ソナタ ハ長調 TG27
C.P.E.バッハ:ロンド ニ長調 Wq58/1、La Prinzette Wq117/21、ファンタジア 変ロ長調 Wq61-9、ヴュルテンベルクソナタ 第1番 イ短調
J.ハイドン:トリオ ハ短調 Hob.XⅤ:13、ソナタ ト長調 Hob.XVI:27、ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:28、カプリッチョ ト長調 Hob.XⅦ:1
W.A.モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 K.281、ソナタ 変ホ長調 K.282、ソナタ イ短調 K.310、ソナタ ハ長調 K.330、ソナタ へ長調 K.332、ソナタ 変ロ長調 K.333、ファンタジー ニ短調 K.397、ロンド イ短調 K.511、ソナタ 変ロ長調 K.570、ソナタ ニ長調 K.576
M.クレメンティ:ソナチネ ト長調 作品36-2
L.v.ベートーヴェン:ソナタ 第8番 ハ短調 作品13「悲愴」、ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」、ソナタ 第15番 ニ長調 作品28、ソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」、ソナタ 第25番 作品79
K.クルピンスキ:ポロネーズ ニ短調
本で持って行くものは最低限にし(でも7冊)、iPadに後は楽譜を積み込んで。Piascoreで検索しDLしまくり。
この一か月、毎晩毎晩、演奏をいろんなピアニストで聴き比べしながら良い演奏を模索して来ました。予備知識というか予備耳(?!)ができちゃってもイケマセンが、あくまでアカデミーの下調べという程度に。
どうしてそうしているかというと、実際にレッスンを聴講する際に楽譜を見ながら~が一番わかりやすいし記憶に残るからです。
先生の実演も観ながら~重要なテクニックやお話をしっかり覚えて今後の練習に活かせるように、耳をダンボにしながら時にその指導のわかりやすさに感動し、ユーモアあふれる表現にクスクス楽しく笑ったりして。もうとにかく小倉先生のご指導はいつも生徒にとって一番吸収しやすいだろう言葉を上手に選んですっと渡してくださるのです。実演つきで。先生がメヌエットのステップを踏むとその場で真似したくなるし、踊ってらっしゃると自動的に私たちも身体が動き出す。(先生みたいにステップ軽やかでないけど(;^ω^))川口さんのご指導はまた切り口が違っていて、これもツボにはまりました。とてもわかりやすいし、楽しい!
そう、自分たちの古楽器へのあこがれと尊敬を込めて、その表現方法や細かなテクニックなどを学びたいですが、先生方の導き方にも心を打つものがたくさんあり、一指導者としても本当に勉強になりました。
一方、体験コーナーで弾く曲も全力で取り組んでから臨みました。受講生にはなれないけれど、体験コーナーは一人5分しか弾けないけども。自分なりに解釈を付けながら5、6曲用意しておきました。私の今置かれた環境の中でできうる限りをしてからアカデミーに向かいました。
さて最後になりますが、この3日間の充実ぶりが数分でわかる、フォルテピアノ・アカデミーSACLAの報告動画が、公式サイトにアップされています!
来られなかった方も、ぜひ雰囲気を味わってくださいませ。
素晴らしいアカデミーをありがとうございました!
~~~~~~
さて…ここからは私の個人的な感想になります。
(HPのアンケートフォームより送信した内容です。)
ご興味のある方だけどうぞ。
メヌエット・デア・フリューゲル
塚田聡さま
小倉貴久子さま
こんばんは。
第4回フォルテピアノ・アカデミーSACLA、今年も聴講生として参加させていただきました。毎年ドンドンパワーアップして、私たちの脳と身体がなかなか追いついていかないくらいの贅沢な内容に大興奮でした。本当に素晴らしい演奏とワークショップとレッスンをありがとうございました。
小倉先生と川口さんの、ご指導の内容が深く、それぞれの表現方法でとても表情豊かに熱心に受講生と向き合うお姿に感動しました。カラーは違えどおっしゃっている根底の部分が共通していて、感動しつつ唸って聴いていました。これまでフォルテピアノとどんな風に向き合って来られたのかなと思いを馳せつつ、非常に興味深くて聞き逃せないお話とご指導に釘づけでした。
小倉先生と川口さんのソロ、二台のワルターでのデュオ…!
その演奏は言わずもがな…(でも言いたいです…)次元と想像を超えた天上界の音色(に聴こえました)で、胸がいっぱいで感動の嵐でした。ノート・イネガルの世界の最高峰にいらっしゃるお二人の紡ぐ音色のなんと美しいこと。不均等なのにそれが心地よい、それがむしろ音楽の生命力を何十倍にも増幅している、しかもどこにも不自然さを感じさせない。いつまでもこの音の渦の中に居たい、そう感じました。その場で聴いていた人全員が、きっとそう感じていたのではないかなと思いました。みんなうっとりと聴き入り、そして感歎の声を上げていました。
(…この何とも言えない気持ちをもう少し上手に表現できれば良いのですが。自分の語彙力の足りなさが悔やまれます。)
西野さんのクラヴィコードのワークショップも、とても勉強になりました。西野さんのお人柄も演奏も素晴らしくて、みんなでファンになりました。
タンゲンテンフリューゲルとクラヴィコードのコンサート、タンゲンテンフリューゲルもクラヴィコードも、”嗚呼、こんな音色も出るんだ”、”すごい”、なんて美しい演奏だろうと感動。さくらホールも素晴らしい響きを届けてくれて、最後列で聴いていましたがとても良く聴こえました。
太田垣さんのワークショップは、すごく興奮しました!
私はこういうのが大好きなんです。太田垣さん、ほんとにいつもポーカーフェイスで淡々とされていますが、情熱はヤケドしそうなくらいお持ちなのですね。それはそうですよね、中嶋(恵美子)さんのクラヴィコードの製作過程を何度か拝見させていただき、製作に懸ける思いと細やかな意匠を知るたびに、この方も絶対ただものではないと感じていました。もちろん久保田さんもです。小倉先生の周りには、しれっと超一流の方々が集まっていらっしゃいます。そこに聴講生として場を共有できるのはこの上ない贅沢であり幸せです。
何しろ、製作家である太田垣さんに質問し放題、材料も(一部を除き)触って実感し放題、修復前のプレイエルやエラールのオリジナルのアクションを動かすことができる。楽器の音色だけでなく、構造や音の生まれる瞬間を多少なりとも知るのと知らないのとでは、演奏する者としての私たちの心構えも変わってくると思うのです。
太田垣さん、ぜひまた来年もこのワークショップを開いていただきたいです!熱烈アンコール希望です。今回も参加者が増えましたが来年はもっと増えるでしょう。一回では全部材料を触れなかったし、じっくりもっと観察したかったし、太田垣さんにもっとお話して欲しかったので、ぜひ!!
久保田さんの楽器たちも、今回も大活躍でしたね。久保田さんのお話があまり聞けなかったのは残念でしたが、ピアノという楽器のご先祖を触らせていただけて本当に嬉しいです。何百年とある鍵盤楽器の歴史の一端を、聴き手側としてだけではなく、実際に体感で感じることができるって、なんて幸運で貴重な体験であることか。
今回も受講生として申し込みすらできなかったのは何とも口惜しいですが、自分側の事情が好転した際にはぜひ受講させていただきたいと密かに思っています。
体験コーナーでは短時間でも試弾させていただき嬉しかったです。中嶋(恵美子)さんに動画を撮ってもらい、それを見返して自分は何ができていないかを考えては自宅のモダンピアノで新たな実験をしています。
でも、受講しただけでも今後の自分の演奏が少しずつ変わるかも知れないと思える体験をたくさんさせていただきました。
もう一週間経ちましたが、毎日生徒を指導する際も先生方のレッスンが常に頭の中をよぎります。自分の指導する姿勢や言葉がけにも新たな気づきがあります。
限られた時間内でも自分の練習をするときには、おっしゃっておられた言葉や身振り手振り、紡いでいらした音色とその運指や動きの映像を頭の中で再生しつつ、自分の音の出し方にダメ出ししては、繰り返しあーでもないこーでもないと試行錯誤している自分がいます。
たとえそれが微々たる変化であっても、アカデミーで学んできたことを良い方向に活かしたいと毎日(良い意味で)悶絶しています。
小倉先生、今回もアカデミーで貴重な体験をたくさんさせてくださり、本当にありがとうございました!3日間フル回転で、私たちに全力でフォルテピアノの世界の素晴らしさを伝えてくださって、嬉しくって涙があふれました。
最後に、アカデミーを最初から最後まで運営してくださった塚田さんにも心からの感謝を申し上げます。この3日間を実現するために見えないところでいっぱい支えてくださったと思います。来年はさらに豪華になりますが、どうぞお身体に気を付けてまた私たちをどっぷりと”フォルテピアノの世界”に浸らせてください!
来年も楽しみにしています!!
佐野安子
※↑体験コーナー1日目、タンゲンテンフリューゲルを試弾しているところ。撮影は恵美ちゃん(中嶋恵美子)。その様子を友人が撮ってくれました。
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