第3回フォルテピアノ・アカデミーSACLA

2021年7月17日・18日・19日の3日間、さいたま市にありますプラザウエスト多目的ホールにて開催されました!

私は今回も聴講生として3日間参加して参りました。

初日は小倉貴久子先生のオープニングコンサートで開幕!7台もの鍵盤楽器(打鍵機構を持つもの)の弾き比べで、聴き惚れました。

先生の演奏の技術は今更言わずもがな、いや技術云々ではなくそれを超越した宇宙に、まるごと心を持って行かれました。先生の音楽はいったいどこまで広がっているんだろう。

 

果たして、今回もやっぱりとっても密度の濃い3日間でした。

 

感想や感動を胸いっぱいに抱えて、このブログでどう伝えたら良いのか…嬉しさ、楽しさ、新しい発見…素晴らしい体験が多すぎて上手く表現できない自分がいます。

それらを言葉にしようとすればきっと、蛇口が壊れた水道のように、とめどもなく際限なくまとまりなくダダ漏れしてしまいそうで、今はただ自分の心の奥深くでその感動を熟成させるままにとどめておきたい気もしており。

 

そして今は、この胸の内の情熱を忘れないうちに自分の練習の中に活かしたい気持ちの方が勝っているのです。

フォルテピアノで練習はできなくても、モダンピアノでもフォルテピアノに通じる練習ができると小倉先生がおっしゃっているので、自分の持っている環境の中で一つでも多く、センスの良いノート・イネガルや絶妙なアゴーギクで表現できるようになりたいと思うのです。

 

それに多分、この経験は実際にその場で体感した人だからこそ味わえるものでもあると思うのです。

みなさま、モダンピアノで練習をしてきた私たちが知りたい、もしくは知っておくべき内容が満載のこのアカデミーに、いつかご一緒できたら嬉しいです。

 

私は本当は聴講生ではなく、受講生として参加したいのですが今は諸事情でそれがかないません。ですが、受講生であっても自分にできる努力をしたくて、一つでも多く学びたくて、3日間朝から晩まで聴いていました。小倉先生のレッスンへも、コロナ以降伺えてないのがとても残念です。まだまだ続くコロナ禍、自分を取り巻く状況はいろんな意味で厳しいけれど、またいつかきっと自分のやりたいことがもっとできるようになると信じて、カメの歩みで頑張っています。

 

…というわけで。

今回のアカデミーの内容を、この記事内ではなるべく冷静に端的に(小倉先生、申し訳ありません!)記しておきたいと思います。

 

小倉貴久子プロデュース

第3回フォルテピアノ・アカデミーSACLA

~フォルテピアノのどっぷり浸る3日間~

2021年7月17日・18日・19日

さいたま市 プラザウエスト 多目的ホールにて

 

私はたくさんの友人たちとともに、受講生9名のレッスンを毎日聴講し、小中学生のためのワークショップをほほえましく見守り、小倉先生と桐山建志さんの古典派ヴァイオリン作品の興味深い演奏にため息をつき、「ベートーヴェンの愛弟子」の著者、かげはら史帆さんのスペシャルトークを目を輝かせて聞き、体験コーナーでフォルテピアノを試弾させていただき(これは事前に予約が必要)、フォルテピアノの変容に伴う奏法の違いや、身体の使い方、表現方法、それぞれの音楽家たちが生きた時代の歴史的背景を知りました。もちろん私がアタマで理解できたことなどは、ほんの一握りですが。それでも、良いものをもっと吸収したいという情熱を胸に、食い入るように見つめ、耳を澄ましていました。

 

 

 

登場した鍵盤楽器たちは、全部で8台(練習用のクラヴィコードも含む)。

解説とともにこちらからご覧になれます。

 

 

クラヴィシンバルム

 

 

B.クリストーフォリ

 

 

クラヴィコード

 

 

A.ヴァルター

 

 

G.ジルバーマン

 

 

J.ブロードウッド

 

 

J.L.デュルケン

 

 

(練習室用のクラヴィコード)

 

…いかがでしょうか?

どんな音色がするのか、興味が湧いて来ませんか?

 

アカデミーで演奏された様子はここではご紹介できませんが、小倉貴久子先生の過去の演奏をぜひお聴きください。

楽器はA.ヴァルターです。

 

 

では最後に、会場で展示されておりました「鍵盤楽器たちの打弦機構モデル」(チェンバロ製作家の久保田彰さん作)4種類を写真と動画に収めましたので、ご覧ください。楽器職人さんは昔も今も、本当に素晴らしい発明家です♪

 

①タンジェント・ピアノ(クラヴィシンバルムの打弦機構モデル)

 

 

②B.クリスト―フォリ

 

 

③※タンゲンテンフリューゲル※の打弦機構モデル

(※第2回に登場していました)

 

 

④2段鍵盤ピアノ・チェンバロの打弦&撥弦機構モデル

(上段はフォルテピアノ、下段はチェンバロという楽器です。なんと、久保田さんが今製作中なのだとか!!)

 

さあ、そしてもう実は来年のアカデミーも日程と場所が決まっています!

2022年7月22日(金)・23日(土)・24日(日)の三日間。

場所は、さいたま市プラザウエスト さくらホールにて開催されます。

私は何があっても必ず参加します。今からとっても楽しみラブラブ

(何やらとっても豪華な内容らしいですよ)

ご興味のある方、ぜひぜひご一緒に行きましょう♪

充実した素晴らしい3日間になること間違いなしです!!

 

 

ひまわりひまわりひまわり

今回二日目に、先生のお嬢様が受付のお手伝いをされていました。

とっても絵がお上手(工作も)でいらっしゃいます。

みんな受付でこの絵と予定を見ながらなごんでいました。

 

 

 

 

ひまわりひまわりひまわり

 

 

コーヒーコーヒーコーヒー

(おまけ)

今回は私は最低限の楽譜だけを持って行きました。

それはなぜか。重いものを減らしたかったのと、PiascoreにDLした楽譜に書きこんでみたかったから。

あまりお外に出ないのでまだ外出先でPiascoreを試したことがなかったのでね。

これはすごく便利でした。iPad内にドンドコ楽譜をDLできて、色分けして書き込みも自在。

先生のご指導を、テクニックを、耳と目でできる限り記憶しておきたかったんです。

 

また、体験コーナーでは、私は一日目はジルバーマン、二日目はクリストーフォリ、三日目はクラヴィコードとヴァルターを弾かせていただきました。とってもお聴き苦しい(少なくとも私は自分の全ての音に絶望しました。あまりにセンスなくて。そして少しは上手く表現できているかと思ったら全然できてなくて。)と思いますが、フォルテピアノがどれほど奥深い楽器か感じていただけたら幸いです。

※お聴きになりたい方だけ、こっそりお聴きください。

 

 

 

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