昨日は、レッスンを早めに終えてダッシュで豊洲まで行って参りました。
(一社)日本ピアノ調律師協会 関東支部 主催
小倉貴久子 トーク&コンサート
ピアノ発明家の夢
イタリアの風にのせて
2019.10.21(月)19:00開演(18:30開場)
豊洲シビックセンターホール
使用楽器 クリストーフォリ ピアノ(久保田彰製作)
タンゲンテンフリューゲル(久保田彰製作)
ファツィオリ F278
協力 久保田チェンバロ工房

(小倉先生のコンサートについて、実はまだブログにアップしていない記事が3つほどあるのですが、ドンドコアップしないといろいろ滞ってしまうので、おおざっぱではありますが印象をここに記録しておこうと思います。)
…小倉先生の演奏は、今回も素晴らしく美しかったです。美しくて、力強くて、柔らかくて、輝いていました。聴く者の心を目覚めさせ、癒してくださる。作品と楽器の個性を最大限に活かして演奏されるお姿も、凛としていて素敵です。
月並みな表現ではありますが、いつ聴かせていただいても「素晴らしい」と感じられます。先生のピアニストとしてのスタンスや生き様がそのまま音になってダイレクトに伝わってくる時間。私たちは先生と同じ時代に生きていて本当に幸せだと思えるのです。
いつでもそういう演奏を披露できる演奏家は、滅多にいらっしゃらないような気がします。しかも、コンサートだけではなく大学などでお弟子さんたちのレッスンもされ、全国各地へ審査員として招かれ、CDのための録音もされつつ~のご多忙な日々のなかで。
手前左から、ファツィオリ、クリスト―フォリ、タンゲンテンフリューゲル。
何度も何度も先生の演奏会や、フォルテピアノアカデミーSACLAで、聴かせていただいているクリスト―フォリとタンゲンテンフリューゲル。私も少しだけ弾かせていただいたことがありますが、その演奏法はモダンピアノとは全くといっていいほど違います。はっきり言って、「難しい!」
今回はクリスト―フォリとタンゲンテンフリューゲルを製作された、久保田彰さん(チェンバロ製作家)や、ファツィオリを調整&調律された越智 晃さんも壇上に上がっていただき、楽器誕生秘話などを聞かせていただきました。
クリスト―フォリを製作された久保田さん、実際に製作してみてその構造の完成度や素晴らしさに気が付かれたと。また調律師の越智さんは、ファツィオリの特性を伝えてくださいました。お二方のお話で、ピアノという楽器が誕生した時から、長い時間をかけて変容していく過程を垣間見ました。製作家と演奏家とのやりとりの中で生まれては試されるアイデア、精緻な構造、厳選された材料。何百年とかけて変容していった楽器の歴史には興味が尽きません。
小倉先生の”まるで作曲家がその場で音を紡ぎ出しているかのような”瑞々しい演奏を聴いて、私の心はトロトロに溶けました。変に構えずとも、すっと心に入って来る演奏。それは先生にしかできないと思いました。
そしてさらに、製作家さんや調律師さんの立場からの楽器への熱い思いを知り、ピアノという楽器の魅力をまた一つ心にしまうことができました。本当に幸せなひとときでした。
小倉先生の演奏は何度も聴いているのに、その時々で先生の紡ぎ出される音がみんな違うので、毎回新しい発見があります。
私はいつもだいたい最前列に座り、先生の手、指、腕の使い方、ぺダリングなども観ています。いわゆるかぶりつき席です。友人たちには良く笑われています💦。「やっちゃんは、またかぶりつきだね~!」とからかわれて。
本当は、良い音重視だともっと後ろの席が良いのですが、私は元来の”観察好き”と”好奇心”がムクムクと湧き上がってくるのでどうしても前へ前へ行ってしまうんです(^_^;)。…先生、ごめんなさい。うっとおしいとは思いますが先生の演奏を少しでも真似で来たらと欲が出てしまうんです。(でもきっと先生はうっとおしいとはおっしゃらないかもですが。先生はおおらかで優しくていらっしゃるから)
毎回先生の音を一音も聴き逃すまい、一挙手一投足全部見逃すまいと、最前列に居る私ですが。しかしどうしても、先生のような豊かな音が出せません。おかしいなぁ、先生と同じように私にも手も指もついてるのに、聴くものをワクワクさせるような輝いた音にはならない。
一曲一曲の感想もあるのですが、まずは感じたことを大まかではありますがそのままお伝えしています。…なんだかとっちらかったまま、この記事が終わりそうですが…ご容赦を。m(__)m
以下、メヌエット デア フリューゲル(小倉先生のHP)より、抜粋してご紹介します。
ピアノ発明家の夢 イタリアの風にのせて
約300年前イタリアで生まれたピアノ。同じ頃ドイツでも弦を打つシステムの鍵盤楽器タンゲンテンフリューゲルが発明されました。第1部ではピアノ発明家の夢を追体験します。クラシック音楽史の中でイタリアは音楽文化の中心地でした。第2部では1981年創業のイタリアのピアノ「ファツィオリ」とともに、イタリアに焦点を当てたプログラムをお楽しみいただきます。
【第1部】ピアノ発明家の夢
〜クリストーフォリとタンゲンテンフリューゲル〜
D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.9
L.ジュスティーニ:ソナタ イ長調 作品1-8
J.S.バッハ:ファンタジーとフーガ イ短調 BWV904
W.A.モーツァルト:ソナタ ト長調 K.283(189h)
【第2部】イタリアの風
〜クリストーフォリとファツィオリ〜
B.マルチェッロ:ソナタ ト短調
M.クレメンティ:ソナタ ロ短調 作品40-2
O.レスピーギ:6つの小品より〈甘美なワルツ〉
C.ドビュッシー:〈喜びの島〉
アンコール
亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
ゴールドベルク変奏曲より アリアBWV988(J.S.バッハ)
…もうね、プログラムの曲全部が素晴らしかったのですが、最後の最後でゴールドベルク変奏曲のアリアで泣けました。不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のために作曲されたこの作品。聴く人全ての心を穏やかに安らかにしてくれる演奏でした。
小倉先生の演奏に感動してばかりの私です。
みなさま、実際に生でお聴きになれる機会がありましたらぜひ聴いてみてください。
先生のCDもみな素晴らしいですが、やはり生演奏は心のど真ん中にぐっと来ます。
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