2019年7月13日・14日・15日
《第2回フォルテピアノ・アカデミーSACLA》
私は聴講生として3日間参加して来ました!
作曲家の生きていたその時代の楽器の音色を味わい、本当に学びの深い3日間でした。
素晴らしいの一言では言い表せない幸せな時間をいただき、ただただ感謝と感激です。
フォルテピアノの魅力を存分に伝えてくださった、小倉貴久子先生。
先生のオープニングコンサート(フォルテピアノ7台演奏!ものすごく贅沢でした。)で幕開け!!
受講生のレッスンでの絶妙なご指導は、とてもわかりやすくて伝わってくるものがハンパなかったです。
習う立場の者にも、教える立場の者にも、非常に勉強になりました。
歌いながら踊いながら先生の送ってくださる”気”と、言葉での表現のなんと豊かなことか。
3日間、朝から晩までフォルテピアノの世界にどっぷり浸かって参りました。
毎日受講生のレッスンやコンサート、そして体験コーナー(私は今回も3日間連続で体験申し込みしました)では、事前に申し込んだ希望者に好きな楽器を選んで試弾できるのです♪
ああ、日本に小倉先生がいらして、そしてこんな貴重な機会を与えてくださること、この貴重な楽器たちの音色を堪能できることはすごく幸せなことです。しかも埼玉で。埼玉に暮らしていて良かった。
また、この楽器たちのお医者様も素晴らしいゲストです。表には出てこないけれど、素晴らしい技術者であり製作家でいらっしゃる久保田彰さん(チェンバロ製作家)、日本でも数少ないフォルテピアノ製作家の太田垣至さん。このお二人の力がなければこのアカデミーは成り立たないと言っても過言ではないかと思います。
会場は昨年と同じ、埼玉県さいたま市桜区にあります、プラザウエスト多目的ホール。
8台のフォルテピアノが並びました!
※画像は私が撮ったものに加えて、小倉先生からシェアしていただいたものも掲載させていただきました。
↑調律中の太田垣さん。3日間フルで朝から晩まで調律&調整に大忙しでした。
太田垣さん、連日ありがとうございます。縁の下の力持ちです!
(みんな太田垣さんが大好きです♡)
初日のオープニングコンサートは、小倉貴久子先生による7台のフォルテピアノ演奏!!
クリストーフォリ、タンゲンテンフリューゲル、クラヴィコード、デュルケン、ヴァルター、スクエアピアノ、ピアニーノの7台の楽器のお話も聞きながらかつ演奏も堪能できる、贅沢過ぎる時間でした。
【プログラム】
B.クリストーフォリで
L.M.ジュスティーニ:チェンバロ・ディ・ピアノ・エ・フォルテすなわち、いわゆる小さなハンマー付きチェンバロのためのソナタ へ長調 作品1-3 より 第1楽章 シチリアーノ
タンゲンテンフリューゲルで
J.S.バッハ:パルティータ 第4番 ニ長調 より アルマンド
クラヴィコードで
C.Ph.E.バッハ:〈C.Ph.E.バッハの感情〉嬰へ短調 Wq.67 H.300
J.L.デュルケンで
J.ハイドン:ソナタ イ長調 Hob.XVI:26
A.ヴァルターで
W.A.モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485
スクエアピアノで
J.フィールド:ノクターン ハ短調
ピアニーノで
F.ショパン:24の前奏曲集 作品28より〈雨だれ〉
・・・その後は、先生のコンサートの余韻に浸りつつ、受講生たちのレッスン開始。
先生のご指導は、初心者にもプロにもわかりやすく、丁寧で、表現力に富んでいて、素晴らしく的確です。
私は昨年に引き続き聴講生として参加。生徒の立場からの視点と、指導者の視点の両方で聴きました。
ご指導の様子は指導者としても非常に勉強になりました。
2日目は、小川美香子 ピアノの祖先コンサート
【特別ゲスト】演奏・お話:小川美香子
ズヴォルのアルノーが、1430~40年頃記したとされる鍵盤楽器理論書には「打弦式クラヴィシンバルム」と、平たい箱の上に弦を張り巡らせて、バチで叩いて音を出す楽器「ダルシマー」のことが書かれています。ダルシマー奏者の小川美香子さんによる時を超えて蘇る、古の音世界をお楽しみいただくスペシャルコンサート。
使用楽器:打弦式クラヴィシンバルム、ダルシマー
打弦タイプのクラヴィシンバルム
そして同じく二日目には、チェリストの鈴木秀美と小倉貴久子先生による、 ベートーヴェンレクチャーコンサートが!
【特別ゲスト】演奏・お話:鈴木秀美、小倉貴久子
フォルテピアノとの共演によって分かる、ベートーヴェンが作品に託した想いや真価を、世界で活躍するチェリストで指揮者の鈴木秀美さんによるお話と演奏でお楽しみいただく贅沢なひととき。
【プログラム】
L.v.ベートーヴェン:モーツァルトのオペラ《魔笛》から〈恋を知る殿方には〉によるクラヴィーアとチェロのための7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
チェロとクラヴィーアのためのソナタ へ長調 第1番 作品5-1
3日目、最終日は小中学生向けのワークショップも。
そしてラストに受講生CONCERT(^^♪
みなさん、素晴らしい演奏でした!!
最後に、今回登場した楽器たちの紹介です。
(語りだすと無限に止まらないので簡潔に。)
打弦タイプのクラヴィシンバルム(久保田彰製作)
クリストーフォリ1726年モデル(久保田彰製作)
クラヴィコード1770年モデル及び1775年モデル(一台は受講生練習室へ)
デュルケン1785年モデル(太田垣至製作、この楽器はこの後受講生の練習室へ)
ヴァルター1795年モデル
タンゲンテンフリューゲル(シュレーター考案、久保田彰製作)
ブロードウッド1814年(オリジナル)
プレイエル・ピアニーノ1840年オリジナル
(ショパンがジョルジュ・サンドとマジョルカ島へ行った時に、持って行ったものと同型・このピアノで前奏曲全曲を作曲)
最後に、今回のアカデミーのダイジェスト動画をご紹介します!!
小倉貴久子プロデュース
第2回フォルテピアノ・アカデミーSACLA
2019年7月13日(土)〜15日(月・祝)
さいたま市 プラザウエスト多目的ルームほか
の紹介動画です。
会期中に行われた、
〔受講生レッスン〕、
〔聴講生のための体験コーナー〕、
〔小・中学生のためのワークショップ〕
〈小倉貴久子 7台の鍵盤楽器によるオープニングコンサート〉、
〈小川美香子 ピアノの祖先コンサート〉、
〈鈴木秀美 ベートーヴェンレクチャーコンサート〉
の模様をダイジェストで紹介しています。
このアカデミーでは、
ヴァルター1795年モデル、
デュルケン1795年モデル、
ブロードウッド1814年、
プレイエル・ピアニーノ1840年、
クリストーフォリ1726年モデル、
タンゲンテンフリューゲル、
クラヴィコード1770年モデル及び1775年モデル、
打弦タイプのクラヴィシンバルムの計9台の楽器が並べられました。
フォルテピアノ・アカデミーSACLA
https://fortepianoacademy.jimdo.com
主催:メヌエット・デア・フリューゲル
https://www.mdf-ks.com
共催:Ohtagakki
協力:久保田チェンバロ工房
https://www.kubota-cembalo.com
動画作成:中嶋恵美子
BGM:〔CD 輪舞(ロンド)〜モーツァルトの輝き〜より 演奏:小倉貴久子〕
https://www.mdf-ks.com/rondos/
…また来年も絶対参加しようと決意したワタシです。今からとっても楽しみです。
みなさま、ぜひご一緒に!
小倉先生、素晴らしい3日間をありがとうございました!
♪♪♪
おまけ・体験コーナーの様子
(私は体験コーナーで、今回3台のフォルテピアノに触れました。以下、その画像です。)
1日目、クリスト―フォリでジュスティーニのソナタから2つの楽章を弾きました。
2日目、タンゲンテンフリューゲルで、C.Ph.E.Bachのヴェルテンベルクソナタの1番を。
3日目は、ピアニーノでショパンの雨だれを。
フォルテピアノはどれも同じ演奏の仕方で弾けるわけではなく、その楽器の個性に合わせて微妙なタッチコントロールで弾くことが求められます。ですので、とっても難しい。良い音を出すのが非常に難しい。でも、楽しいです。思うようにいかない演奏になりましたが、歴史的ピアノに触れられるという貴重な機会で得るものは大きかったです。
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