常では無いですが、
「私はたぶん本来は今ここに生きてはいなかったかもしれないな」
と思うことがあります。

身体が弱く、それ以上に心が弱かったからです。

今でこそ、
こどもを追いかけ回したり、20-30代の人たちよりも体力がありますし、
様々な苦難を気を違えることなく解決していこうとすることができるのも、
元からそういう人間だったわけでは無いのです。

変わったきっかけは、故・江口乙矢に弟子入りしたことでした。

今から25年程前のことです。

そこで私は、身体は道具であること、心は考え方で変わること…「まごころ(真心)」とは何であるかを、学びました。

江口は舞踊家でしたが、皆が踊ることを当たり前とは思っていませんでしたし、強いることももちろんありませんでした。

むしろ、お教室の活動を通して、
礼儀作法などをはじめとした人間関係スキルであったり、
舞台のために行う様々なこと…お裁縫などの家事スキルであったり、
半日でも踊り通せるだけの体力・気力・精神力であったり、
etc.
それらを身につけて、「よい大人」になって欲しいと言う程度でした。

また、価値観も、

例えば衣装ひとつ作ることに対しても、
「お金がある人は衣装屋さんに頼めばいい、無い人は自分で作ればいいんだよ」

例えばレッスンに通うことに対しても、
お金がある人は普通に週何回ならいくらという決まったお月謝を頂き、無い人は様々なお手伝い…おつかいであったり、お掃除であったり、江口本人やお教室のために何らか頼まれごとをこなすことで最低限のお月謝で毎日でも通うことが許されていました。

そんな環境の中で、ひたすらに江口の言われるがままに身体を動かしていき、
それが何であるか・なぜできるのかできないのか、
を考えていくことで、今の私が辛うじて成り立っているのだと思います。


その恩返しが、私が学んできたことを他の方に伝えることだと考えています。

私が、一般的な(?)ダンサーと違って、
自分が輝いて収入を得るために踊ろうとするのではなくて、
そもそも踊っても踊らなくても構わないし、本来頂くべきものの計算よりもとにかくあーだこーだ指導したくなるのは、
そういうところにあります。

もちろん、踊るに至るところは、身体だけでなく、心・精神のところも高めるきっかけにはなるので、可能ならばいつかは踊ってみて欲しいなぁとは思うのですけどね。

でも強制されることでは無いので。
でも機会だけは作っていきたいなと思っていて、
それが私の舞台活動であるかな、と考えています。

ぜひ、自分の身体のこと、心のことで思うところのある方々と一緒に学び続けたいと思っているので、
そういう方々と出逢い、細くてもよいから長く一緒にご自身のことを見つめ、労り、高めていくことをしていけたらなと願っています。


ただ、残念ながら、時代がどんどん変わってしまっていて、私みたいな考え方は生きづらくなってきているようです。

少し奉仕的に頑張りすぎているところもあるのかな…とは周りの方々からご指摘頂いて自覚は持ちつつありますが。

でも、なんとかなるか、と、不安をひた隠しにしながらですが、試行錯誤しています。

それでも一緒にやっていきたいと思ってくださる方々に甘えさせて頂いていて、感謝しています泣くうさぎ



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