科目特性や受験生の水準を踏まえて、論点の重要度に応じてメリハリをつけたインプットをしましょう | びょうそくで司法試験(加藤喬の司法試験対策ブログ)

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 加藤喬
 青学法→慶應院(既修)
 平成26年、3回目の受験で労働法1位・論文36位で司法試験合格
 その後、辰巳法律研究所で講師デビューを果たし、司法修習も終え、現在は、資格スクエア・BEXAにて、過去問分析・方法論を反映した基本7科目・労働法の総合講座を担当

  よほど記憶が得意な方でない限り、全ての論点を正確に記憶することはできません。

 

 

  無理に全論点を正確に記憶しようとすると、全体的に記憶が(さらには理解も)雑になり、重要度の高い論点の理解・記憶すら合格水準に達しない恐れがあります。

 

 

  また、答案練習や短答対策など、重要度の低い論点を正確に記憶することよりも優先するべき勉強が疎かになる恐れもあります。

 

 

  そこで、科目特性や受験生の水準を踏まえつつ、論点の重要度に応じてメリハリをつけたインプットをする必要があると考えます。

 

  

  例えば、労働法速修テキスト講義では、論点をA~Cの3段階でランク付けしています。

 

  

  労働法におけるランクごとの意味は以下の通りです。

 

 

  Aランク論点

   理由付け・規範の双方につき、マーク箇所を正確に記憶する

  

  Bランク論点

   マーク・アンダーライン指示のある規範さえ正確に書くことができれば、合格水準に達する

 

  Cランク論点

   仮に出題された場合に備えて、論点の存在と解釈の結論(判例・受験界通説の立場)を知っておけば足りる(判例・受験界通説っぽい解釈の結論を書くことができれば、合格水準に達する)

 

  

  労働法では、採点において、判例を踏まえた規範定立が極めて重視されており、判例を無視した現場思考による誤魔化しが通用しません。

 

 

  そのため、理論面のうち、特に規範部分の正確な記憶が重視されます。

 

 

  しかし、判例以外の立場で書くことが許容されている科目もあります(例えば、民法)から、そうした科目では、Bランク以下の論点の記憶の仕方や必要性が変わってきます。

   

  

  科目によっては、Bランク論点であっても、論点を抽出した上で、判例・受験界通説っぽい解釈の結論さえ示すことができれば合格水準に達することもあります。

 

 

  論点によっては、判例・受験界通説を無視した独自の解釈論を展開しても合格水準に達することもあるでしょう。

 

 

  また、科目によっては、Cランク論点について判例・受験界通説を無視した独自の解釈論を展開しても点数が与えられることもあるでしょうし、そもそもCランク論点について判例・受験界通説を踏まえた論述をできる受験生は少数派でしょうから、Cランク論点の論述は合否に影響しないと思われます。

 

 

  そうすると、科目によっては、Cランク論点の解釈の結論(規範を含む)を記憶しないという選択もありだと思います。

 

 

  但し、論点を丸々落とすことを防ぐために、論点の存在くらいは知っておくのが無難です。

  

 

  このように、科目特性や受験生の水準を踏まえながら、論点の重要度に応じてメリハリをつけたインプットをすることで、学習効果を高めることができると考えます。

 

 

  参考にして頂けますと幸いです。

 

   

  

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