慶尚北道グルメツアー
3日目スケジュール
こちらの記事↓のつづきです。
7/1 慶尚北道グルメツアー⑨ 3日目① 周王山温泉のホテルと青松の山菜三昧の定食
朝食後、最後の訪問地となる義城(ウィソン)郡へ移動しました。
慶尚北道の中心部に位置し、人口は53,000人あまり。
北東部には太白山脈の一部が連なり、南西部には洛東江水系の河川が流れ
狭いながらも穀倉地帯が広がり、農業が盛んです。
↑義城郡ホームページからお借りしました。
郡内を流れる南大川(ナムデチョン)は、この先で洛東江(ナクトンガン)に合流します。
義城(ウィソン)は今年3月下旬に続き、2回目の訪問となります。
平昌(ピョンチャン)五輪で話題となったメガネ先輩をはじめとする韓国カーリングチームの
メンバーが義城出身ということで、義城という地名は日本でも一躍有名になりましたね。
2018年3月撮影↓
義城は品質の良いニンニクの産地としても有名です。
燻蒸した黒ニンニクを販売したり、黒ニンニクを餌として与え育てた
義城ニンニク牛も育成しているそうです。
6月中旬がちょうど収穫の時期という事で、八田さんは義城ニンニク市場を
ツアーに組み込んでくださいました。
市場内には所狭しとニンニクが山積みになっていました。
使いやすいようにニンニクの茎をカットするアジュンマたち。
生産者の方にお話を伺いました。
本来は、栄養分がすべてニンニク本体(根っこ)に集約したことを
確認してから収穫するのがベストとのこと。(皮が紫色になる)
今年は例年より気温が高く、ニンニクは暑さに弱いので、
26℃以上に上がる前に早めに収穫して、栄養分が根っこに集約するまで
こちらで十分に乾燥させてから販売するそうです。
義城(ウィソン)ニンニクの特長は、独特の香りと辛味の強さ、成分が濃くてエキスが詰まっていること。
こちらの動画↓はカットしたニンニク同士が張り付いて、逆さにしても落ちないんだとのパフォーマンス。
甘みも強く香りも良いので、料理にこだわりのある方たちから
義城ブランドニンニクとして人気が高いのだそうです。
小さな粒が内側ではなく外側に付くのも、義城ニンニクの特徴。
8千坪のニンニク畑で生産しているそうです。
とはいえ、義城(ウィソン)のニンニクの生産量は、全国の3%にすぎません。
韓国で流通しているニンニクには、義城を南限とする寒地型と南部で栽培される
暖地型(多くが外来品種)があるのですが、在来品種である寒地型は生産量が少なく、
韓国での生産量は14%あまりとのこと。
その中でも義城(ウィソン)は最も生産量が多いのだそうです。
寒地型が栽培される他の地域に比べ、日照時間が長く降水量が少ない義城の
ニンニクは身が詰まり高品質であるため、稀少価値が高いというわけです。
100個の束を抱える八田さん
義城ニンニク市場(의성마늘시장)
住所 義城郡義城邑道西里121-4(의성군 의성읍 도서리 121-4)
道路名住所 義城郡義城邑クボンキル219(의성군 의성읍 구봉길 219)
義城市外バスターミナルから徒歩16分
タクシーなら3分(2,800ウォン)
ツアー最後の食事は、義城のブランドニンニクをふんだんに使った
ランチをいただきました。
義城のニンニクをもっと広く知ってもらうために、義城郡が開設した
義城ニンニク6次産業複合体験センター。
義城ニンニクに惚れ込んだサジャンニムが経営するレストラン マカガーリックが、
ちょうどこの日に移設オープンしました。
※マカ(마카)とは、慶尚北道の方言で「すべての(모두 다)」の意味。
実は今年の3月に私が伺ったイ・ヨンヒ マヌルイヤギが移転前のお店だったんです。
サジャンニムが「あらー、一人で店に来た人ね」って覚えていてくださいました(笑)
現在は、こちらの義城ニンニク6次産業複合体験センターの館長に就任されたそうです。
義城(ウォソン)には特別な観光地がなく農業中心の地域なので、
他地域からいらした方を対象にニンニク料理体験や特産物の販売を行う目的で
同センターが設立されたとのこと。
なんと、試作品だという黒ニンニクビールを試飲させていただけることに
お味は・・・といいますと、ニンニクの香りはあまり感じません。
一般的な黒ビールよりもマイルドで、
黒ビールが苦手な私でも飲みやすくなっています。
ニンニクトッカルビ(마늘 떡갈비 20,000ウォン)をいただきました。
柚子ソースと一緒にいただくハナビラタケのサラダ(은희버섯샐러드)
白きくらげよりも繊細なハナビラタケの食感が楽しかったです。
鶏足の煮凝り(닭발편육)
黒ニンニクの煮凝り(흔마늘묵)
シイタケ、エノキダケ、ニンジンの具を黒ニンニクのゼリーで固めたもの。
見た目も麗しい一品です。
キクラゲのサラダ(목이버섯샐러드)
ニンニクとえごまのドレッシング。
揚げニンニク(揚げニンニク)
ほくほくとジャガイモのような食感で
ビールに合いますよ。
義城韓牛を使ったマヌルトッカルビ(마늘떡갈비)を
黒ニンニクソースで。
ニンニクをエサに育てた義城ニンニク韓牛ではないそうですが、
たっぷりのニンニクが入った義城韓牛のトッカルビにご満悦の八田さん。
えごまの粉が入った大根スープと美味しい義城(ウィソン)米。
ご飯のお供たち。
写真がぼけておりますが、手作りの甘酒(シッケ)も出してくださいました。
義城のニンニクや韓牛、お米を満喫できて大満足。
マカガーリック(마카갈릭)
住所 義城郡義城邑元堂里208-1(의성군 의성읍 원당리 208-1)
道路名住所 義城郡義城邑慶北大路5690(의성군 의성읍 경북대로 5690)
義城ニンニク6次産業複合体験センター内
電話番号 054-832-6362
営業時間 11:30~17:00(10月~6月は15:00まで)
夕食は予約制
年中無休
義城市外バスターミナルからタクシーで6分(3,800ウォン)
義城(ウィソン)への行き方
東ソウルターミナル(江辺 동서울) →義城市外バスターミナル(의성)
所要時間 3時間10分
料金 19,100ウォン
大邱北部バスターミナル(대구북부)→義城市外バスターミナル(의성)
所要時間 1時間
料金 5,700ウォン
時刻表(日本語あり)→ ★
以上で2泊3日で慶尚北道の5市郡を周った慶尚北道グルメツアーは終了です。
仁川空港へ移動するバスの中で、このツアーで一番印象に残った料理を発表しました。
どの食事も食材の持ち味を十分に引き出す調理法だったり、自家製の調味料を使ったり、
門外不出のレシピだったりと、大変貴重な一食となるお料理ばかりでした。
その中でも、私を含めて「飲食知味方」をあげた方が多かったです。
今回のグルメツアーの企画をなさったPlan-netさんが
ステキな動画を作ってくださいましたので、
これまでご紹介したお料理の復習も兼ねてご覧くださいね。
今回のツアーを企画してくださった八田靖史さん&Plan-net安井様をはじめ、
慶尚北道庁の皆様、関係者の皆様に深くお礼申し上げます。
この度の経験を活かし、近い将来慶尚北道の魅力を堪能いただける
私らしいツアーを企画するつもりですので、よろしくお願いいたします。
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